ニック・ウースターの考えるメンズファッションの追求とは

ニック・ウースターの持つ独特のオーラは、なぜ人々の関心を集めるのか。ファッションのみならず、 ビジネスマンとしての考えと男の漢としての圧倒的存在感のウラに迫る。

ニック・ウースターにとってのファッションとは

カッコイイよな。#ファッション界の重鎮#ニックウースター

Yuji Horiiさん(@yujihorii)が投稿した写真 –

世界的なファッショニスタ、メンズファッション界の重鎮として名高いニック・ウースター(以下ニック)が去る4月に来日した。日本への来日としては2011年に来日して以来、4年ぶりの来日となる。前回は自身のプロジェクトである「Project Wooster」という合同展示会における日本のブランド探しのために来たが、今回は、トッド・スナイダーというアメリカンクラシックなメンズブランドをニックがバイヤー時代に見出したブランドで、昨年日本にも初のフラッグシップショップ(旗艦店)がオープン。その縁あって、今回の特別なトークセッションが開かれた。

とかく、メンズファッションは、女性モデルと違ってスポーツ選手や芸能人などモデルよりも他の業界の影響力ある人のファッションがフォーカスされることも多いが、もともとショップスタッフから、バイヤー経験までファッション界にて築き挙げたキャリアを存分に生かしたニックのスタイリングは、日本のファッション雑誌のGQやLEONにもぴったりな印象を受ける。

たかがファッション、されどファッションと言われてしまえばそれまでだが、ジャケット一つやスーツの着こなしにしてもこだわればこだわる程奥が深く、また味のあるファッションスタイリングを追求したくなるもの。そんな思いを持っている方にはニックの着こなすスタイルや、その奥にあるバックグラウンドなどとても感じるものがあるのではなかろうか。

ニックの考えるスタイリングとは

インタビュー中に、その独特の人を引き寄せるスタイリングはどこから学んだのかという質問がなされたが、一体どういう声が返ってくると思ったら、意外にも「身近にいる男性やおじさんなどにインスパイアされており、ファッションとしてのロールモデルみたいなものには縛られない」とのこと。

つまり、デザイン職やクリエイティブ職などどの業界にも当てはまることかもしれないが、要するにfeel、感じることこそが大事だと捉えることができる。ニックは、幼少期の頃に親が自分の服を選んでくれなかったために、自分が着る服を自身で選ばざるを得なかった。半分、アメリカンジョークも交えているかもしれないが、その頃からいいものを選び出す力を養っていたとのことである。

ニックは、自分のファッションを語る上で外せないのがバイヤー時代に培った審美眼であるという。バーニーズニューヨークやアメリカの百貨店バーグドルフ・グッドマンでのバイヤー経験で、世界中を歩き回り、コレクションや展示会はもちろん、色んなものを見てきたものが、ファッションコンサルタント、エージェンシーとしての現在のキャリアに役立っている。

事業投資やインキュベーションなど、ここ最近の起業ネタについても先見性のある見方は必須の力であり、見誤ると資金ショートや倒産の危機に追い込まれてしまう。ニックはインタビューを通して、「まずは状況を受け入れ、自分の道を信じて前に進むことを意識する」とのアドバイスをしていたが、最近のニックのSNSを巧みに生かしたファッションコーデの紹介など、デジタルプラットフォームを最大限活用することにも重きをおくべきことも大事であると述べていた。

今まではお金のある企業や個人が優位とされてきたが、今の時代、どう発信していくか、企画として面白いアイデアをどう形にしていくかを追求しても、十分に世渡りできるのではないだろうか。自分の好きなことを武器に、何ができるかを考えていけば道は見えてくると信じ、一歩一歩進んでいきたいものである。

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