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ポートランドは極上ウォータースポーツ都市だった!

ポートランドの街の真ん中を縦断するウィラメット川。ワシントン州との境でコロンビア河に合流し、そのまま西へと流れて太平洋に注いでいる。この自然環境を活かして、ポートランドでは誰もが簡単に水辺にアクセス出来る工夫がある。流れが緩やかな所にはビーチを、水深があればボードウォークやボートランチを設え、桟橋のようなフローティング・ハウスも建設されている。以前アパートを探していた時に、カヌー置場付きの物件に出会ったこともあった。水辺はいつもポートランダーにとって身近なものであるのだ。

だから当然と言えばそうなのだが、ポートランドではカヤック、カヌー、ウィンドサーフィン、ジェットスキー、何でもありだ。一般的にウォータースポーツは道具が大掛かりでハードルが高い印象があるけれど、ポートランドにはサポートしてくれるシステムがたくさんあって誰でも手軽にチャレンジできる。たとえばポートランドの老舗スポーツギア・ショップNext Adventureは、いつもイベントやスクールを通してポートランドのアウトドアスポーツを支援している。

年齢なんて関係ない。水辺はみんなのものだから。

たとえば、今回の「Summer Splash」。ダウンタウンから15分程南のSellwoodのウォーターフロント・パークにカヤックやパドルボードのブランドが集結、ツーリング、タンデム、カヌー、リクリエーション、フィッシング、SUP、ホワイトウォーター、あらゆるタイプが勢揃いして試乗やアドバイス、講習会を開催した。驚かされるのは、年齢も性別もだが、実に多様な人々が参加していること。家族連れや若者はもちろん、カヌーの品定めをするオバサマ同士、孫にパドルの扱い方を教えるグランパ、一人乗りに挑戦する小学生、のんびりとパドリングする初老のカップル、ワンコたちも一緒になって楽しんでいる。ウォータースポーツがポートランドの人々にとっていかに手軽なものであるかを実感した。

カヤック・ウーマンにポートランドの神髄を見る。

ふと、年季の入ったツーリング・カヤックに「SALE」の看板を掲げ、側にぽつんと座っている中年の女性に目が止まった。失礼ながらちょっと不似合いな気が・・・。ところが、この女性ギラさんは何とカヤック歴25年の大ベテランだったのだ。北ポートランドに住む彼女はカナダからメキシコの海岸まで、いつも一人でツーリングしてきたという。大波に巻かれて大変な目にも遭ったこともあるけれど、それでもカヤックは止められないと語る。ギラさんは東海岸の生まれ、ボストン近郊の森や山に近い環境で育ったそうだ。「オレゴンはいかがですか?」と尋ねると、「私は水辺が大好きなの。こんな素晴らしい自然環境にいられることは最高にハッピー」と答えてくれた。こういう方が何気にいるところもポートランドらしい。
都市の多様性というのは、単にいろいろな人が住んでいるということではない。どんな人もコミュニティに参加して、自分の属する場所として愛着を持って暮らせることだと思う。ポートランドにいると、多様性について目を覚まされるようなことがよくある。

ポートランドのウォータースポーツを体験しよう。

さて、夏場のポートランドには「Summer Splash」のような水辺イベントが多く、半日〜2日くらいのツアーやスクールもあるので、パドルスポーツに興味のある人は遊びに来たら是非トライを。街中を回るだけでは解らないポートランドの魅力がきっと味わえるに違いない。経験者には急流を下るホワイトウォーターや、道具だけのレンタルもある。

NEXT ADVENTURE Paddle Sports Center<http://NextAdventure.net>
初心者向けクラス&ツアー:Flatwater Kayaking
急流のクラス&ツアー:Whitewater Kayaking
釣りの好きな人のクラス&ツアー:Kayak Fishing
*日本からグループで参加したい場合はカスタムメイドのツアーも可能。カスタムツアーに興味のある方は筆者まで連絡を。

ポートランド流、自然と共存する都市のあり方。

そもそもポートランドってどんな所かと言えば、広域のポートランド・メトロのサイズは東京都の半分強、周囲は360度オレゴンの大自然に囲まれている。周囲には都市成長境界線という枠を設定し、開発はその内部だけというコンパクト・シティを実践してきた都市だ。逆に言えばライン内は都市化が進む訳だが、では人々は身近な自然を諦めるかというと決してそうではない。むしろとても大切にしている。ポートランドには公園も多くて緑や水に溢れている。いくら外側に広大な自然があっても暮らしの中にも自然は必要だからだ。欲ばり? いや、それがポートランドのあり方、環境は自分たちの手でつくり、守るというポートランダーの徹底した生活意識の一つでもあるのだ。

(文・写真:百木 俊乃 ポートランドの暮らしブログ365Portland.com編集人。コピーライター、クリエイティブ・プロデューサー。日本とポートランドをつなぐプロジェクトの企画プロデュースを行っている)

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