カテゴリ: 大人の嗜みガイド

続々リニューアル、新規オープンするプラネタリウムたち

ここ数年、プラネタリウムたちはかつてないほどの、少なくとも僕らが生まれてからは一度もなかったほどの活気に満ちている。
渋谷、池袋、世田谷、東京スカイツリーをはじめとした東京各地ではなく、名古屋、長崎など全国各地でプラネタリウムのリニューアルや新規オープンが相次いでいるのだ。

プラネタリウムなんて古臭い、子供向けじゃないか、おまけに星座にはそんな興味もない……
最近のプラネタリウムは、そんな大人のあなたにこそ観てほしい極上の宇宙エンターテイメントになっているのである。


3Dで飛び出す星たち ーお台場、日本科学未来館のドームシアターガイアー

日本で唯一の3Dプラネタリウムが、お台場の日本科学未来館にある、ドームシアターガイアだ。
こちらのプラネタリウムはお台場でも屈指の観光スポットになっており、休日ともなれば午前中にはチケットが完売してしまうほど。
以前筆者も行ったことがあるのだが、本当に星が3Dで飛び出して見え、あたかも宇宙空間を浮遊しているような感覚を得られた。

こちらのプラネタリウムで使用されているシステムは2つ。
1つ目がAtomos(All sky Three-d Movies for Sentientsの略)とよばれる超高精細な立体視プロジェクター。
こちらのアトモスにより、‘観る’から’感じる’へとプラネタリウムが進化した。

もう1つが大平技研のMEGASTAR-II cosmosというプラネタリウム投射機。
このメガスターというのは、なんとプラネタリウムマニアだった大平氏が、独力で製作したものだという。
ここまでなら、単なるマニアの苦労話で終わってしまうだろうが、すごいのがここからだ。
なんと氏の製作したプラネタリウムは、当時の平均的なそれのおよそ100倍、150万個の星を描き出せる高スペックプラネタリウム機だったのだ。
日本科学未来館に設置されているそれも、250万個の星を美しく描写するスペックを持っている。

コニカミノルタプラネタリウム天空 -スカイツリーの麓で楽しむエンターテイメント型プラネタリウム

エンターテイメント型プラネタリウムの領域で日本の最先端を突っ走っているのはコニカミノルタプラネタリウムだ。
コニカミノルタ自体がもともとプラネタリウム映写機の世界的大手メーカー。
そんなコニカミノルタの直営プラネタリウムが、東京スカイツリーのお膝元ソラマチと池袋サンシャインビルにある。

何と言っても特徴なのは、そのエンターテイメント性。子供の喜びそうなプログラムはもちろん、アロマの香る癒し系プログラムでカップルをターゲティングするなど幅広い層にむけたプラネタリウム事業を展開している。

そうしたエンターテイメント型のプラネタリウムが可能になった背景には、技術力の進歩がある。

以前のプラネタリウム機は光学式の映写機しかなかった。小さな穴から光を通して、星を表現するという、僕らが想像するようなものだ。

これにたいして最近多く出てきたのがデジタル式のプラネタリウム。ちょうどプロジェクターでスクリーンに映画を投射するように、ドームに対して映像を投射することが可能になったのである。

前者の光学式プラネタリウムが、星空を綺麗に描写することには長けているものの、わかりやすくいってしまえば、穴に光を通しているだけなので、映画のような動き、迫力のある映像はつくれないのにたいし、デジタル式のものは、映画同様の理屈で、動き、迫力のある映像を映し出せるのである。

とはいえ不思議なことにこのコニカミノルタプラネタリウム、プラネタリウムメーカー直営なのに、デジタル部分(つまり映画みたいなCGを使った部分)のCGの質がそこまで高くない。(2014.12当時)
プログラムが工夫を凝らしたエンターテイメント性の高いものであるだけに残念である。

 渋谷 コスモプラネタリウム -最先端の試みと、伝統的なプラネタリウム文化の融合

同じくコニカミノルタのプラネタリウムを使っているのがこちらの「渋谷 コスモプラネタリウム」。
ふしぎなことに、同じコニカミノルタのプラネタリウムを使っているのに、こちらのプラネタリウムのほうがデジタル映像が綺麗。


以前私はここで上映されていた「シンフォニーオブユニバース 第二番」というプログラムをみてプラネタリウムにはまった。
これはバッハやスメタナ等クラシックの名曲と宇宙の映像、星空の映像をシンクロさせるというもので、視覚的にも聴覚的にも非常に美しい作品に仕上がっていた。
デジタル式映写機と光学式映写機のバランスも絶妙でCGのあらがめだつようなこともなく、最高のプラネタリウム体験を得ることができた。

オリジナルプログラムを作り続ける葛飾区郷土と天文の博物館

葛飾区郷土と天文の博物館という、あまり商売っ気やエンターテイメント性の感じられない名前のプラネタリウムが、実は自ら最先端のプログラムを作っているだなんてだれが考えようか。
先ほど紹介した「シンフォニーオブユニバース」シリーズもこの「葛飾区郷土と天文の博物館」が製作しているものだ。
ほかにも多くのプログラムを製作しており、葛飾区郷土と天文の博物館で上映されるものはもちろんすべて館が作ったもの。

魅力はプログラムだけではない。館の解説員の方ののんびりとした星空解説、ナレーションも、利益重視でない感じが伝わってきて心地よい。

ちなみにここもコニカミノルタのプラネタリウム映写機を採用している。

ややアクセスが悪く、おまけに館の性質上、地元の子供連れの方が多いとはいえ、十分に行く価値はある。

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編集部 三宅隆平

脳髄を置いてきぼりにして走る

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