カテゴリ: 大人の嗜みガイド

写真を飾る文化の無い日本。
対して欧米では、壁を賑わすインテリアとして写真はメジャーな存在だと聞く。
僕らももっと、写真を飾ることが当たり前になっても良いはずではないか。
今回は、インテリアとしての写真、というワガママを叶えてくれるTスタジオにクローズアップ。
企画を手掛けている 株式会社 フォトクリエイトの鈴木さんにお話を伺った。

プロのカメラマンに写真を撮ってもらったのなんていつ振りだろう。

写真を撮ること自体は、スマホを筆頭とした電子機器たちのおかげで随分と身近になった。
twitterやfacebook、instagramなど、お洒落な写真を加工してみたり、共有したりすることは多くなったけど、ふと顔を上げて見渡した部屋は殺風景だ。
僕たちの思い出は、あまりにも小さく、空虚な箱の中に収まってしまっている。


また、モデルや芸能人でもない限り、僕らがプロのカメラマンの写真に収まることは、先ず無い。
あるとすれば家族内のライフステージの変化を記念して撮る、と言ったもの。
それらは睦まじい家族のあったかさを感じるものの、
写真館で写真を撮り、アルバムにしてもらうだけ。
撮りたての頃や何かの節目に見こそすれど、押し入れの中で眠っている期間の方が長い。



日本において、わざわざ撮る写真にはどうしても閉鎖的なイメージと、家族における記念といったイメージが付きまとってしまう。

Tスタジオが提案する、「写真を飾る」という文化。

Tスタジオは、代官山と湘南にあるT-SITE内の好みのロケーションでプロのカメラマンによる撮影を受けることが出来るサービス。
都心のお洒落スポットで写真が撮れるだけでなく、事前のヒアリングによって、実際の写真を、どんな場所にどのように飾りたいのか、というような細かい要望に合わせて対応してくれるという。


「代官山、湘南を通して、その周辺の方々に多く利用してもらっています。」


もちろんその周辺の人々だけでなくとも、話題のお洒落スポットでプロに写真を撮ってもらえることというだけで、かなりの特別感がある。


「写真を撮ること自体は、ケータイ・スマホのおかげで身近になってきました。ですが、それをわざわざプリントして額に入れて飾るということはなかなかやらないことだと思います。」


確かに、そう考えると日本は、本当に写真を身近に置かない文化のようだ。
せっかくお金をかけて写真を撮っても、アルバムにして押し入れ、ではなんだか勿体ない。
撮った写真を見えるカタチにすること、それが、写真を飾ることの意義なのだろう。

“写真を飾る”は、絵を飾るのと同じように

「洋画に出てくる部屋を見ても分かるように、海外では写真を飾る文化があります。洋風の壁が、写真を飾るのにうってつけのスペースであることがその要因なのかもしれません。」

海外において、写真を部屋に飾るという文化は強く根付いているという。
長い歴史に裏打ちされたそれは、彼らにとってかなり身近で小慣れたインテリアだ。


残念ながらそういう文化はまだまだ日本に根付いていない。
絵画でこそ、家のインテリアとして取り上げることはあれど、写真は先ずない。
飾るとしても、亡くなった方を偲ぶ遺影くらいだ。
鈴木氏はそんな現状に一石を投じたいという。


「日本はまだまだ、部屋に写真を飾るという文化がありません。ですが、せっかくなら撮った写真を活用して、ライフスタイルに近いものにしていただきたい、と思うのです。」


写真をもっと身近に。
被写体が自分だけの写真ばかりを飾っているとなんだかナルシストみたいに写ってしまうが、自分の愛するペットや特別な人、それから気がおけない仲間たちとのショットを加工してもらえば、そんな心配もなくなる。
むしろ、いつも目の届くところにそれらの写真を置くということは、無機質なインテリアで飾るよりも温かな抒情に包まれることだろう。


それらの写真をアートのような加工を施して壁に並べ立てるのも良い。
実際Tスタジオを利用される方の中にも、自分なりのこだわりを持ち、具体的なデザインを提案してくる方々がいるのだとか。

「グラフィックアートと呼ばれる、加工を前提としたお写真の仕上がりもご用意できます。明確な、こういうデザインにしたいというこだわりを持つ方にこそ利用していただきたいものですね。お洒落なインテリアとして飾ることが出来るので、みなさんしっかりと具体的なデザインのイメージを持っています。」


貴方の家の真っ白な壁はいわばキャンバスだ。
一つ一つ、思い出や大切な人たちをそこに刻んでいくことで、世界に一つだけのメモリアルなアートが完成する。
デジタルの発達した現代の生活であるからこそ、アナログの良さはより鋭く光るはずである。

まごついてはいられない。大切なものをみんなかき集めて、自分らしい写真を「飾ろう」。
もちろん、肩の力をほぐすのを忘れずに。
こういうものは小慣れているくらいが丁度いい。

刺激的なドラマなど無くても、大丈夫。

日本人にとってあまり身近ではなかった、
写真を撮ること、飾ること。
それはきっと特別な日にだけ許されたイベントじゃない。
いつもの日常の方が、畏まらない分カジュアルに写りやすいはず。
何でもない日に、お気に入りのインテリアを探すような感覚で、写真を撮りに行ってもいいのかもしれない。

ちょっと特別な普段の日を作り出す、ありふれた日常においてのイベンター。
自分はそんな、格好の良い大人で在りたいものだ。

■ 今回取材にご協力頂いたTスタジオの公式サイトはこちら

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編集部 岡田悠吾

ウイスキーが深まる季節がきました。

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