カテゴリ: ビール
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ワインやウイスキーに国別の特徴があるのと同じように、ビールにも国ごとにおおまかな特徴が存在する。今回は大まかな特徴を紹介していく。

ドイツ

まず、外せないのはドイツ。ドイツと言えばビール、ビールと言えばドイツといったイメージ。オクトーバーフェストは有名だ。ドイツにはビール純粋令という法律があり、ビールは水、麦芽、ホップ、酵母しか使えないことになっている。粗製乱造を避けるためと言われているが、それにしてもドイツ国民のビールへの情熱を体現するような法律だ。

その制約があるにも関わらず、ドイツビールは数が多く、種類も豊富。ピルスナータイプからエールスタイルまで、6000種類のビールが醸造されているというのだから驚きだ。圧倒的なビール消費量を誇る国でもある。
種類でいうと小麦を使ったヴァイツェンが有名で、これは女性でも飲みやすい口当たりの良いビール。世界的に有名なのはエルディンガーだろうか。様々な高級レストランで扱われている。また、ドイツ国内ではレーベンブロイやパウラーナーも愛されている。日本でもオクトーバーフェストやドイツ料理屋に行けば飲むことができる。

イギリス

イギリスはパブが文化として根付いているため、ビールが日常的に飲まれている。
ペールエールやポーター等のエールビールが有名。キンキンに冷やすのではなく、少しぬるめで、香りを楽しむビールだ。味にもかなりのバリエーションがあり、地域によって特徴が異なることも多い。
世界的にも有名なのは、バス・ペールエール。日本でもかなりのバーで見ることができる。クラフトビールの入り口にもなっているビールだ。ただ、これはアサヒビールがライセンス製造を行っているため、イギリスのものとは味が少し異なる。
イギリス国内ではロンドンプライドだろうか。あまり日本では見かけないが、見かけたらぜひ飲んで見てほしい。

また、アイルランドのビールだが、黒ビールのギネスも有名。イギリスでかなりの消費量があるため、取り上げておく。


過去記事( イギリスのクラフトビールを日本に伝えたいーCAMPION ALE、ジェームス氏の情熱)も参照いただけると幸いである。

ベルギー

ベルギーもドイツと並ぶビールの一大生産国。特に輸出はドイツを上回っている。
ヒューガルデンや、筆者一押しのステラアルトワなどが有名だろうか。
基本的にはピルスナータイプが人気なのだが、自然発酵のランビックビールがベルギー独自のもの。
また、フレーバービールもかなり有名だ。若者を中心に、フルーツビールが流行している国でもある。

アメリカ

アメリカは、日本に近いのかな、という感じ。バドワイザーなど大手はピルスナーを大々的に、工業的に作っている。それに対して小規模醸造所のクラフトビールが対抗してムーブメントになった、というのがクラフトビールブームの発祥だったりするので、クラフトビール産みの国。サミュエルアダムスなど、クラフトビールのブランドが成長して大手になったところも結構ある。概していえば、日本人好みのビールが多いかなといった感じだ。また、メキシコビールやベルギービール等、輸入ビールが多いのも特徴だ。
バドワイザーはご存じ、薄味でまったく苦味がない。賛否両論あるが、軽いので本当にいくらでも飲める。
なお余談だが、日本では大麦の含有量等が定まっているため、アメリカとはかなり味が異なる。日本のもののほうが味が濃い。輸入物、もしくは旅行時に一度飲んでみることをお勧めする。また、クアーズやアンカーなども有名。

チェコ

チェコは、ピルスナー(ラガービール。日本で有名なビールのスタイル)の起源。ピルスナーが有名だ。

日本人に合ったおいしいビールがあり、ビールが安く、食事もおいしい。ついでに美人も多いらしい。
友人でヨーロッパ周遊旅行のはずがほぼチェコに滞在したという人もいるし、一年間のヨーロッパ留学の間に四回チェコに行ったという人もいる。
ピルスナービールが好きな人にとっては天国なんだそうだ。

会社で言うと、ピルスナーウルケルやブドヴァイザル・ヴドヴァル(バドワイザーの語源となった)なんかが有名。とはいえ日本で見かける機会は少ない。
ピルスナーウルケルは、ラガータイプのビールの元祖と言われる。元祖の名は伊達じゃないので、ぜひお試しあれ。

メキシコ

メキシコは、隠れた(?)ビール大国。世界的に有名なのは何と言ってもコロナビール。アメリカでもメキシコでもいたるところに看板がある。
ただ、メキシコ人に言わせるとコロナよりテカテのほうが人気とのこと。こちらも東京の中南米テイストのお店なら比較的簡単に見つけることができる。
メキシコもアメリカンラガータイプの、キレのある味が中心で、夏飲みたいビールが多いイメージ。メキシコのスパイシーな料理ともベストマッチする。

タイ

タイビールは薄味で美味しくない、といったイメージの人もいるかもしれないが、そんなことはない。
有名なのはプレミアムビールのシンハー。タイ国内でのシェアは40パーセントともいわれる。タイの常夏の気候とエスニックな料理にマッチする薄目でキレのある味に、独特のコクがある。(というか、基本的に暑い国のビールは薄味なのだ。メキシコしかり、タイしかり。薄味でぐいぐいいけるやつが熱い国には合っている。)
もう一つは、ビア・チャーン。アルコール度数が6・4パーセント と高めなので 、タイ国内では氷を入れて冷やして飲んでいる。夏なら結構いける。
タイフェスや東南アジアフェスは比較的頻繁にやっているし、タイ料理屋も簡単に見つけることができるので、是非お試しあれ。

日本

最後に、日本のビールについて。これは何度か書いたように、ピルスナーが圧倒的。近年はピルスナー以外のビールも有名になってきて、クラフトビールの賞を受賞したりもしている。
とはいえ、まだまだアサヒ・キリン・サッポロ・サントリーの四社のビールが普通だよなあ、とも思う。
ピルスナーの質は一定の評価があるので、海外のアジア料理店なんかでもたまに見かける。
世界的には、「日本のビールと言えばアサヒスーパードライ」というイメージだろうと思う。
木内酒造の常陸野ネストや、COEDOブルワリーなども徐々に海外で知名度を上げている。日本国内でもクラフトビールの人気は高まってきているので、今後が楽しみだ。

今回はビールの国ごとのおおまかな特徴を上げてみたが、説明できなかったものもたくさんある。また、全体的な特徴はあっても、異なるものもたくさんある。自分の好みと合わせてみて、迷った時に試してみる参考になればと思う。

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