冬のウイスキー・カクテル ―肌寒い冬の夜にウイスキーカクテルで―

ウイスキー×カクテルの第三弾 寒いときこそ温かいものが飲みたくなる。 けれどそれだけでは身体は熱くなるし飽きてきてしまう。 冬のカクテルと称しつつ、温かいものだけでないラインナップをご紹介しよう。

寒いから温まる、だけでなく……。

冬が寒いのは自然の摂理だ。
そんな冷える夜にお酒を飲みたくなるのもまた自然の摂理。
日本酒の熱燗も焼酎のお湯割りも良いが、ウイスキーの冬らしい飲み方で暖をとるのも良いだろう。

今回のテーマは温まりながらも、他の季節にも思いを馳せるようなイメージでご紹介していこうと思う。
ただ温かいだけにこだわらない冬に飲みたいウイスキーカクテルはどんなものだろう。

ホットウイスキートディ

温めておいたタンブラーやマグなどに角砂糖を入れ、少量の湯で溶かす。
その後ウイスキーを入れ、クローブとレモンスライスを加え、好みの濃度になるまでお湯を足して完成。

クローブとレモンスライスさえ用意しておけば簡単に出来るカクテル。
シェリー樽熟成ではないスコッチで作ると、スパイスとの親和性は高い。
スパイスを変えてスターアニスやシナモン、隠し味にペッパーを加えるなど、スパイスを多く持っていると味の変化がかなり楽しめる。砂糖の部分も、ハニーやメープルに変えてみるなど、異なる組み合わせをいくらでも楽しむことが出来る。

ウイスキーソーダ ―冬だからこそ、ハイボール。色んなアレンジで。―

 

ウイスキーを炭酸で割るだけの説明不要のカクテル。
爽やかな印象のこのドリンクをあえて冬のカクテルとして提示したい。

室内は暖房によって温められているため、夏よりも冬の方が暑い。
ハイボールは冬に恋しくなる。
身体のギアをニュートラルに戻す作用があると言っても良い。
もちろん、去り際の一杯というよりは、
なんだか身体が温まってきたなと感じる中盤におけるドリンクであるだろう。
冬にしか楽しめない旬の果物を添えるハイボールは、夏とは違った楽しみが隠れている。

ゆずやきんかんなど、日本の豊富な柑橘系を加えて、その香りの違いを味わってみるのも良い。

カウボーイ ――

バーボンウイスキーをベースに生クリーム/牛乳と砂糖を入れステアするだけの飲み物。ロングなのでクラッシュやロックアイスを入れて完成。
バーボン2:生クリーム1くらいが個人的な黄金比。

カロリーを気にしてはだめだと思う。
バーボンの強い香りと戦うためには、ミルクの脂肪分も多い方がいいのである。
ちまたで(微妙に)流行っているウイスキーミルクではなくカウボーイを。
素材が違うだけで格別の味を手に入れられる。

アレンジとして、ナツメグやシナモンパウダーを入れるのも良いし、
ミルクと砂糖を先に温め、ホットカクテルにして飲むのも良い。
素晴らしいナイトキャップカクテルになる。

テネシークーラー ―爽やかなカクテルで雪解けを感じて―

テネシーウイスキーにペパーミントリキュールとレモンジュースを入れてシェイク。
それらをコリンズグラスに入れ、ジンジャービアでアップ。
レモンスライスとマラスキーノチェリーを添えて完成。

あえて爽やかなカクテルを選んだのは、春の訪れを徐々に感じてもらいたかったからである。
ミントとレモンが爽やかに鼻に抜け、ふんわりとテネシーウイスキーのバニラ香が余韻に残る、そんな一杯だ。
コートの生地が薄手に変わってきた、二月の暖かな陽気の日に飲みたい。
アメリカのテネシー川に見立てたカクテルだと言われていて、個人的な感想としてはそよ風みたいな雰囲気がする。

季節を感じる=移ろいを知る

冬のウイスキーカクテルだと言って、温かいものばかりを提示しなかった理由は先にも述べたが、
季節を感じるということは、その移り変わりに寄り添うことでもあるし、現在の季節と対となる季節に思いを馳せることでもある。
そんな抒情的な意図を添えて、季節ごとのカクテルを紹介した。

中には、これはマッチしないのではないか。というものもあったかもしれない。
カクテル自身がその季節らしいというよりは、その季節がとあるカクテルを飲みたいという気持ちにさせるものなので、心惹かれるカクテルは実際のところ人それぞれだ。
これは、そんなこだわりもあるということに気づいてもらうためのガイドに過ぎない。
自分なりの理由で「この季節は、これだね。」とそう思える一杯をぜひ見つけてほしい。

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