国別ワインの特徴まとめ -国を知ればワインがおいしくなるー

ワインにおいて重要な要素の一つである「風土(テロワール)」。国ごとに当然風土は違うわけだから、ワインも違ってくる。今回はそんな国別のワインの違いをまとめてみる。

ワインの主要生産国

ワインにはおおまかにいってニューワールドとオールドワールド、つまり新世界と旧世界の二種類のカテゴリがある。

ニューワールドにはアメリカ、アルゼンチン、チリ、オーストラリア等のワイン生産国が、オールドワールドにはフランス、イタリア、スペイン、ドイツ等の生産国がある。
それぞれの国の違いは以下の通りだ。

ニューワールドのワイン

チリのワイン -「安くて美味い」の代名詞

高いコストパフォーマンスで、ここ日本でも大人気のチリワイン。例えばコノスルもチリワイン。
200年ほど前にフランスから入植してきたワイン生産者が作り始めたのがその起源だという。
安くておいしいワインを作れるのにはもちろん理由がある。

・特に日本においては、日本とチリが自由貿易協定を結んでおり、関税が安いから。

・そもそもチリの物価や人件費が安いから(機械を使って葡萄を摘むより人の手を使って摘んだほうが安いというほど)

・「不味いワインを作るのが難しい」といわれるほどワインづくりに適した気候、地理条件だから。

そんなチリのワインを代表する品種はなんといってもカベルネ・ソーヴィニョンだろう。歴史的にみてもフランスワインに使われる品種に強いのは納得だが、最近では様々な種類の品種の栽培に成功しており、目が離せない。

アメリカワイン -近年最も面白い生産地

クラフトビールというものが今大変流行っている。我々アクセトリーも結構推してきたが、クラフトビールブームを牽引するアメリカで、近年クラフトビール同様「小規模なワイナリーでこだわりを持ったワイン作り」を行っているところが多くあるのだ。

特に、アメリカのワインの9割を生産しているカリフォルニアにおいて顕著で、これまでの「大量生産でやすかろうまずかろう」の印象を覆すような高品質ワインが続々生まれているのだ。

そんなアメリカワインの特徴は(特に白ワインは)なんといってもパワフルな果実味とクリームやバターのようにこってりとしたボディ。カリフォルニアそのままの、明るくて朗らかな味が魅力的なのだ。

ただ、アメリカワインでいいものを飲みたいなら、最低でもボトル4000円はあったほうがいい。

日本ワイン -和食との相性は絶対的

世界的にはまだまだマイナーワインの範疇を抜けられないイメージがある日本ワインも、実はなかなか面白いワインが多い。
以前は軽くて飲みやすい、言葉は悪いけど水っぽい、と呼ばれてしまうようなワインばかりであったが最近はなかなか侮れない。
特に甲州という日本独自のブドウ品種を用いて「シュール・リー」製法で作ったワインの中には思わずうなってしまうようなワインも多くある。
和食、特に海鮮と甲州の白あたりを合わせてみると「やはり土地の食べ物には土地の酒だなあ」としみじみ思わされる。

日本酒だけじゃなくて、たまにはワインでもいいんじゃない?

オールドワールドのワイン

フランスワイン -ワインの王国

ワインといえばやっぱりフランスだ。歴史的にみても値段的にみても、フランスワインはワインの中でも別格。
栄光に縁どられた数々のワイン生産地、生産者を擁するフランスは、しかしながら一方で初心者にも優しいとは言い難い。
基本的に質の良いものは高価格帯にある上、その味わいも繊細、複雑でわかりにくい部分もある。基本的にはある程度以上の上級者向けだといってしまって差し支えないだろう。グランヴァンと呼ばれるような、何万円もするワインのほとんどはフランスワインである。

もちろん同じフランスでも地域によって全然違うワインができる。だからフランスワインのすべてが「わかりにくい」というわけではないのだ。

イタリアのワイン -地方色あふれる愛すべきワインたち

イタリアは、国家統一が遅れに遅れたために、今でもなお「イタリア人」としての意識より「ナポリ人」や「ヴェネチア人」といった意識が強いといわれている。
そのせいかイタリアワインは実にバラエティ豊かで面白い。葡萄の品種だけでも地方ごとにあって、「地酒」的なワインが山ほどある。
価格もフランスに比べると気軽に楽しめるものが多く、なおかつ質もよい。気軽に楽しむテーブルワインとして最も飽きないのはイタリアワインだろう。
もちろんバローロやバルバレスコなど、フランスの高級ワインに匹敵するような逸品も多く存在する。

はまると、フランスワインよりもなお奥深いのがイタリアワインだ。

スペインワイン

スペインといえばシェリー酒等の酒精強化ワインや、最近日本でもよく知られるようになったサングリアが何といっても有名だが、普通のワインもなかなか侮れない。
イタリア同様個性的な品種を使った個性的なワインが近年続々でてきて、大きな注目を集めているのだ。

情熱の国、太陽の国とも呼ばれるそのままの赤ワインが有名だが、個人的には白ワインを推したい。魚介を多く食べるスペインだけあって、魚と合わせやすいキリっとした白が多いのだ。

ドイツワイン

ドイツ、というと何となく厳格で堅苦しい印象をうける。ところがことワインとなると正反対、華やかで可愛らしい甘口白ワインの一大生産地となる。気候条件の問題から赤ワインはほとんど作られない。

最近こそ辛口ワインの生産に力を入れているものの、従来は甘口ワインばかりであった。それを反映してか、ドイツにおけるワインの格付けも「糖度が高ければ高いほど格付けが高い」というようなものになっている。リースリングやゲヴェルツェトラミネールが主要品種。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です