卵酒はカクテル?卵を使ったカクテルいろいろ ―西洋卵酒事情―

卵酒は日本の民間療法として、風邪を引いたときなどに身体を温めるための飲み物だ。それはれっきとした日本のカクテル。
では、洋酒で作った卵酒はどんなカクテルになるのだろう。
意外と卵を使ったカクテルあるみたいですよ。

卵酒、飲んだことあります?

幼いころ、風邪をひいた私のために母がよく作ってくれました……。
なんて思い出話にしばしば登場する卵酒。
普通にお酒を飲めるようになった今では別に何ということもない飲み物だけれど、
おさなごころには特別にお酒が飲める優越感みたいなものがあった。
(本当はアルコールが飛んでいるわけだが。)

そんな思い出補正もあってか、風邪の流行る季節になるとどこからともなく耳に入る。
冷静に考えて、お酒と卵を混ぜ合わせるのはイロモノっぽい。
けれど卵を使ったお酒は、実は海外でも一定数存在しているようだ。

卵酒(sake-nog)

砂糖や蜂蜜と卵を混ぜ合わせ、

日本酒のアルコールを飛ばし、徐々に加えていく。
この際、日本酒の温度に気を付けないと、卵スープみたいになってしまう。
色々ある作り方の中の一例。
海外では、似たような飲み物のエッグノッグに合わせてsake-nogと呼ばれるらしい。

西洋卵酒事情

トム&ジェリー

卵黄に砂糖を加え、卵白とは別々に泡立てる。
卵黄と卵白が十分泡立ったらダークラムを加え、よく混ぜ合わせる。
タンブラーに注ぎ、そこに熱湯を少量ずつ加え、ブランデーを数滴垂らし、ナツメグなどの香辛料を振り掛けて
完成。

作るまでにそこそこ手間がかかるカクテル。
家はもちろん、バーでもちょっとオーダーに気が引ける飲み物だ。
甘く、卵特有の滑らかな口当たりがなんとも上品だ。

仲良くケンカしているネコとネズミとの関係性は全く無いらしい。

ダービー・フィズ

スコッチウイスキー、オレンジキュラソー、レモンジュース、砂糖、卵をシェイカーでシェイク。

グラスにソーダとともに加え、レモンスライスをグラスに飾り付けて完成。
オレンジの爽やかな風味にまろやかな卵のコクが加わった、不思議な飲み物。

英国の一大競馬「ダービー」の名を冠しているが由来は不明。
爽やかばっかりのカクテルから少し脇道に逸れたいときに飲みたい。

ロイヤルフィズ

ダービーフィズのベースをジンに変更したカクテル。
オレンジキュラソーも入らないため、より卵っぽい見た目になる。
卵をシェイクした後に炭酸も入れているため、これらのカクテルは出来上がりの際、泡立つことが多い。

ちなみに、フィズというのは擬音語で、氷に液体を注いだときのあの音を表現しているそう。

ロサンゼルス

バーボン・ウイスキーにレモン・ジュース、スイート・ベルモット、砂糖、卵を加えシェイクして完成。

甘酸っぱい味わいで、バーボンの力強い風味を卵が優しく包み込むことから、より繊細な味わいになっている。
バーボンのバニラ香も卵との相性がよいため、他の卵を用いたカクテルよりもうまくかみ合っている気がする。

卵がもたらす、なめらかなその口当たりに妙がある。

意外にもバリエーションが多い、卵を用いた西洋のカクテルたち。
その口当たりから食後酒(ディジェスティフ)として飲まれることが多いようだ。
コクを出すためとはいえ、生卵を入れようと最初に考えた人はすごいと思う。

体調を崩してしまった時だけではなく、これらの卵カクテルに挑戦してみてはいかがだろうか。
飲むまで勇気がいるが、頼みなれてしまえば、きっとカクテルの楽しみ方の幅が広がることだろう。

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