ロシアだけじゃない。ポーランド流のウォッカとの付き合い方。

ポーランドという国をご存知だろうか。中欧にあり、ドイツやロシアとも国境を接する国で、数々の不遇にも屈せず、必ず立ち直ったことから不死鳥とも称される。 今回は、ロシアのイメージが強いが、ポーランドのお酒でもあるウォッカとの付き合い方をご紹介したい。

ポーランドってどんな国?

ポーランドはドイツの東に位置し、西はペラルーシとウクライナ、南はチェコ、北はバルト海に面している。
気候は比較的寒く、冬になればマイナス30°を下回る。
ポーランド出身の著名人は、なかなか凄い。
ニコラウス・コペルニクスをはじめ、フレデリック・ショパン、マダムキュリーことマリー・キュリー、ロマン・ポランスキーなどがここポーランド出身である。

ポーランドの最も大きなメトロ。そびえる摩天楼は、社会主義時代のスターリンからの贈り物、文化科学宮殿。街のシンボルでもある。

ポーランド人は何を飲むの?

ポーランドと言えば、ウォッカだ。

この国のウォッカの歴史は長い。
大抵、ウォッカと聞けば、ロシアを想起する人が多いと思うが、世界で初めてウォッカという言葉が文献に登場したのは、ポーランドの公文書の中だ。
14世紀には既にウォッカが存在していたと書かれてあるのだから驚きだ。
ただ、今と違って当時は消毒液として一般的に使用されていた。
そのおかげで、当時西ヨーロッパで猛威をふるったペストはポーランドでは全く発生しなかった。
陸続きであるヨーロッパの地形から考えると、これは凄いことだ。

ウォッカってどんなお酒?

ウォッカは蒸留酒であり、ライ麦、大麦、小麦、グレーンで造られており、ポーランドのウォッカは主にライ麦で造られている。
喉を伝う熱が心地よく、癖は少なく、比較的飲みやすい。
さらに、フルーツフレーバーを入れたものもあり、オレンジ、イチゴ、レモン、サクランボ、スイカと様々な味を楽しめる。
女性は特にこのフルーツフレーバー入りのウォッカを好んで飲む。

どうやって飲むの?

ウォッカの飲み方は気持ちよいくらいシンプルだ。
ショットのグラスになみなみ注ぎ、一気に飲み干す。
ただ、これだけだ。食前食後、いつだって飲む。

飲みたいときにただ飲むことが、彼らの一つの流儀とも言えよう。
そして、多いに話し、多いに笑う。
踊ることが大好きなポーランド人の利用するバーは、よくフロアが用意されている。
音楽が流れ始めると自然と人々は集まり、身体を音楽に乗せる。
踊り疲れたら、カウンターへ行き、ウォッカを飲み、また踊る。
汗となってアルコールは直ぐに流れる。そして、その汗はベタつかずに気持ちがよい。

ウォッカは悲しみを拭ってくれる

あなたがもし悲しみを抱いているのなら、ポーランドへ向かうことを私は勧める。
ポーランドは度重なる戦火により、二度も国家が消滅をしている。
しかし、壊滅状態であった旧市街をひび一つに至るまで市民が協力し再現をし、その功績からユネスコとしては珍しく、復興した街を世界遺産と認めた。
私は、ポーランドの友人に、なぜそんなにウォッカを飲むのか?と尋ねたことがある。
彼は私にこう言った。

俺たちポーランド人が悲しみの淵に立っているとき、いつもウォッカがあった。飲んで踊ることで、俺たちは嫌なことを乗り越えてきたんだ。
不死鳥と呼ばれるポーランドには、悲しみを乗り越えるヒントが街のあちこちに隠されている。そして、ウォッカを飲むポーランド人の横顔にも秘められている。
いつかポーランドに行ってみてはいかがだろう。

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