カテゴリ: ワイン

なぜ品種でワインを選ぶべきなのか。

もちろん金に糸目をつけないというなら話は別だ。

でもそうじゃなくて、千円台くらいでワインを選ぶのだとしたら(外食であれば三千円台くらいのワインということになる)絶対に品種で選んだほうがいい。
ワインリストに書いてある「味わい」の表記をみるよりは、あらかじめ私が以下に記す品種を覚えていったほうがはるかに生産的である。

というのも、安いワインにおいてはワインの味=品種の味といっていいほどに品種の味があらわれているから。(特にコノスルあたりは品種の勉強をするのにも最適であるといわれる。)高くないとおいしいものができにくい品種、逆に安くてもそこそこにおいしく作れる品種などを押さえておけば賢い買い物、賢い注文ができるはずである。

外さない赤ワイン品種

カベルネ・ソーヴィニョン

まず最初にカベルネ・ソーヴィニョン。最も代表的なワイン品種の一つで、温暖な気候を好み、栽培が楽なので、世界中いたるところで栽培されている。もっとも赤ワインらしい赤ワインで、誰もが一度は飲んだことのある品種のはずだ。
失敗もしない一方で成功も難しいのはシャルドネと同じ。

テンプラニーリョ

テンプラニーリョ、といわれてパッとイメージがつくならワイン中級者といったところだろうか。

このテンプラニーリョは、スペインを代表するブドウ品種だ、なんて言われても分からない人には分からないままだろう。正直言うと私自身もまだこの品種のポテンシャルをつかみ切れていない。
特徴がない、というわけではないのだが、ワインによって全然違う味のものができるような気がするのだ。

以前は重々しい大地みたいなイメージのワインを作ると思っていたのだが、どうも繊細で女性的なワインもあるらしい。全体としてみると、非常に果実味豊かで濃厚、かつパワフルなタンニンとアルコールが多いように思える。
とにかくはっきりしているのは、このブドウで造ったワインにはずれが少ないということ。
最初のうちは(というかスペインワインオタクにならないかぎりは)、これだけおぼえていればいい。

安いワインであたりを引きにくい赤ワイン品種

ピノノワール

当たり外れの大きい品種第一位はなんといってもピノノワール

「当たり外れの大きい品種」赤白総合部門でぶっちぎりの第一位だ。


当たり外れがどうこうというよりは、もはや安いピノノワールでまともな出来のものを、私はほとんど飲んだことがないのでは、とおもうほど。

そもそもが非常に作り手泣かせで気難しいと言われているこの品種、下手な人が作るとただ酸っぱいだけのワインになってしまうのである。小売価格で二千円を切るようなものは、避けておいたほうが無難だろう。
無論、二千円以下のピノノワールのなかにもさがせば優れたものはあるのだろうけれど。

メルロー

また、ピノノワールほどではないけれど、注意が必要なのがメルローだろう。
ピノノワールよりはたっぷりとしていて、半干しのプルーンのような独特の果実味がある。
しかしながら一歩間違えると、半干しにしようとしてカビが生えちゃったみたいな味のワインになってしまうので注意が必要。
カビ臭いというと言いすぎかもしれないが、品種独特の茎っぽさ、葉っぱっぽさが目立って「ウーン」ってなってしまうこともないではない。

外さない白ワイン品種

特に安い価格帯においては赤ワインにくらべると、白ワインのほうがはずれが少ない。赤ワインに比べると、白ワインは味わいの要素が少ないから、その分バランスを取りやすくなるのだ。

シャルドネ

シャルドネでまずいワインを作ることは難しい。
誰が作っても、例え五百円でも、決して飲めない味のワインというのは出来上がらない。(少なくとも私は知らない)
どんな気候でも、どんな土地でも、どんな作り手でも、それなりにおいしく出来上がる。
だからこそ逆に、だろうか、不味いワインを作るのと同じくらい、本当に優れたワインを作るのも困難な品種である。

安い価格帯では、通常「トロピカルフルーツのような」等と表現される穏やかな果実味と、レモンのような酸味が特徴。

困ったときはシャルドネを選ぼう。どんなお店にも一本や二本はおいてあるはずだから。

トロンテス

トロンテスはアルゼンチンを代表する白ブドウ品種。アルゼンチンだけあって、旧世界のワインに比べると安くていいものもそろっている。
このワイン、なんといっても特徴的なのがその香り。マスカットやバラの極めて強烈な香りが印象的なのである。
この香りのおかげで、安いワインにありがちな「水っぽさ」があらわれにくくなり、必然的にハズレも減るというわけだ。
女性で例えるなら、彫りの深いラテン系の美女だろうか。

安いワインであたりを引きにくい白ワイン品種

逆にごくごく安い価格帯であたりを引きにくい品種はなんといってもソーヴィニョン・ブランだろうか。
(小売価格1500円を超えるとニュージーランドの優れたソーヴィニョン・ブランが手に入るのだが……)
ソーヴィニョン・ブラン自体が良くも悪くもとんがったバランスのとりにくい品種なので、一歩間違えると残念な有様に。

特に千円を切るようなものだと(つまりレストランでは三千円以下)、当たりを引くのはほぼ不可能なのでは、と思うことすらある。
もちろんあたりがないわけではないけれども。

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編集部 三宅隆平

脳髄を置いてきぼりにして走る

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