カテゴリ: 大人の嗜みガイド

男のロマンを飲むための、入れ物

スキットルにはロマンがつまっている。
ダンディなオジサマが、おもむろに胸のポケットから取り出し、くいっとあおる。
それは煙草にジッポライターで火をつけるように、ウイスキーのテイスティンググラスを、高価なワイングラスに置き換えてみるように、
機能性で行ったら何のメリットも無いのだが、心の奥がそわそわしてきて、うらやましく感じてしまう。

それが男のサガってものだろう。
ハードボイルドの代名詞のような存在であるスキットルは、恥ずかしいと思いながらもきっと皆心の中で気になっているのではなかろうか。

大きさは6オンスから9オンスが主流。(1オンスは約30ml。つまり約200ccくらいが標準である。)
スキットル・フラスコの他にもウイスキーボトルやフラスクボトル、ヒップフラスコという名称がついており、スキットルは和製英語。
海外でスキットルだなんて言うと、ボーリングの元となった遊びのことを指しているのかと思われてしまうので気をつけよう。

デザインは多岐に渡るが、多くは円柱を引き伸ばしたような形のもので、尻のポケットに入れられるように湾曲しているものが定番である。

どんなところで使うべきか

飲み方として一般的にイメージされるのは、このラッパ飲み。
しかし、口をつけたところから菌などが繁殖するので、飲み方としては最悪手。
別にコップを用意して飲もう。

実際にスキットルの出番があるのは、どこか。
それが一番気になるところだろう。

前提として外出時であろう。
わざわざ家で飲むのにスキットルだなんてのはちょっとイメージ違いだ。
ちょっと出かける用事がある時に、いつも飲んでいる「相棒」のお酒を連れていくようなイメージがしっくりと当てはまる。

あとは、TPOに合わせて持っていけばいい。
例えば、ライブ、スポーツ観戦、散歩、キャンプ、釣り、みたいに。

気をつけたいのは飲食物の持ち込みが危ぶまれるところと、飲酒運転を避けることだろう。
マナーとモラル、法律も守れないようでは、格好つける権利すらない。

そうそう、酔いすぎないことも気を付けてもらいたい。
ちょっと散歩に出かけて引っかけたら顔が真っ赤だった、だなんて恥ずかしいことこの上ないのだから。

どんなお酒を入れるか

前提として、いわゆる蒸留酒が入ることが多いだろう。
ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ジン、テキーラなどがそれにあたる。
この中から自分好みの「相棒」を連れていけばよい。
(個人的には、バーボンとか、テキーラのイメージがある。)


反対に、日本酒やワインなどといった醸造酒を入れてしまうと、
材質によって、ひどく味を損なわせる恐れがあるので気を付けてもらいたい。

また、糖度の高いお酒も入れるのは好ましくない。
例えば「クレーム・ド・カシス」のようなリキュールを入れたのなら、
少し管理を怠っただけですぐにスキットルの内部がべたついてしまう。
是非気を付けて頂きたい。

スキットル選びの観点

スキットルの材質

スキットルは材質によってその機能性も異なる。
ピューター、銀、チタン、ステンレスなど、様々に存在するが、それぞれの個性と、メリット・デメリットを
簡単に見ていこう。

ステンレスのスキットル

スキットルにしっかりとしたこだわりを持っている人たちの中で、
安かろう悪かろうだと言われるステンレスのスキットル。
しかし安価で頑丈であるために選べる種類も多い。

何が問題かというと、やはり金属イオンが溶け出すことでお酒の風味が変わってしまうことだ。
健康に害は無いとのことだが、どこか金属臭さが出てしまう。
その違いが気になるようだったら、特に熟成されている蒸留酒(ウイスキーやブランデーなど)はなるべく避け、どうしても使いたい場合は変性することを重々承知で、入れたその日に飲みきるなどして管理を怠らないようにしよう。

つまるところジンやテキーラを中心に入れる方や、とりあえず入門としてスキットルが欲しい方におススメである。
価格は1000‐5000円台。サイズやデザインによって振れ幅がある。

チタン製のスキットル

チタンのスキットルは耐食性があり、軽く丈夫である点が魅力である。
軽くて頑丈なその特性ゆえに、特に山登りなどをするハイカーやキャンパーなどに強く支持されている。
さらにはアルコールが変性し、風味が劣化することに対して他の金属よりも強く、
製品のラインナップもステンレスの次に多い。

対してステンレスより値段が高いことがネックである。
また、加工のしづらさがあり、デザインも皆同じようなものが多い。
しかし、それ以外に目立って欠点もないため、財布に余裕があるのなら、チタン製のスキットルをお勧めしたい。

こちらはアウトドアブランド「スノウピーク」のスキットルだ。

ピューターのスキットル

ピューター(すずの多く含まれている合金)製はスキットル界のハイエンドモデルと言っても良く、
大体10000円からはじまり、30000円くらいまでとかなり高めである。

腐食に強く、ステンレスほどお酒を変性させないため、
曲がりやすいこと(ぶつければすぐに傷がついてしまい、最悪中が潰れてしまう)、やはり数日経てばお酒が変性してしまうことなど、問題点もあり、完全ではない。
しかし総じてデザインに魅力的なものが多く、スキットルを多く利用するキャンパーにも、うらやましがられる一品であろう。
値段も値段なので、購入したらぜひ、大切に使ってもらいたい。

銀製のスキットル

ブランドが出しているというよりは、銀食器を扱うような工場によって造られており、
耐食性、アルコールの変性などを鑑みて、かなり文句のない性能ではある。

欠点としては、ピューターと同じように値段が高いこと、ピューターよりは頑丈であるものの、潰れることがあること、そして取り扱いが少ないことである。
また、長い使用によってその輝きがくすんでいくので、シルバーポリッシュや柔らかい布(荒い研磨剤などは絶対に使ってはいけない)などで定期的に銀の性質に合った手入れも必要ではある。

価格は15000円くらいから存在し、ネットでもいくつかヒットする。

手を出す際は、慎重に。

スキットルには男を掴んで離さないロマンがあるが、その上での制約も厳しく存在する。
ちょっとした不注意で壊れてしまうこともあるし、手入れを怠ってダメにしてしまうこともありうる。
材質によってかなり値段の幅も、特性も違うが、総じてイイお値段がするので、購入の際はしっかり考えよう。

結論、値段の関係で、ステンレスのスキットルから挑戦するのが無難なのではないだろうか。
味が変質するという感覚は、どれだけ値段の高いものであっても僅かながらに感じ取れてしまうからだ。
高い値段の物を出して失敗するよりは、徐々に手を広げていくことが賢明だ。
デザインや種類も多く、遊べるという利点もある。


さて、好みのスキットルを手に入れたなら、
ワイルドに、しかし紳士的に、いつもと違うお酒ライフを楽しんでみてほしい。

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