カテゴリ: ワイン

劇的なワインになるべく安く効率よく触れる方法

前編でもふれたとおり

ワイン通になる為には「劇的なワインに会う」事が大事です。

でも、お高いんでしょう?
そうです、有名すぎる高額ワインは尋常じゃなく高い。赤ワインとシャンパーニュ(スパークリングワイン)なら一本2万円以上、白ワインなら一本一万円以上。
その中でも、ちょっとワインを知っている人ならば絶対に知っているモノを飲むのがベストです。
セカンドワインとか呼ばれているモノでなくフラッグシップ・・・・・・つまりそのワイナリの一番強い位置づけのワイン・・・・・・に出来ればしたいです。
(なぜセカンドではいけないか、というと「ファーストはもっとスゴイのだろうか」という妄想に至ってしまい満足出来ないのが先立つからです。そしてセカンド格の数倍の値段を見て挫折します)

出来ればこんなワインを飲むのが良いというのを少しリストアップしましょうか。

・メドック格付け一級と言われる5つのワイン(ラフィット、マルゴー、ラトゥール、オー・ブリオン、ムートン)
・その格付一級に匹敵すると言われる超有名銘柄(パルメ、レオヴィル・ラスカーズ、デュクリュ・ボーカイユ、近年のポンテ・カネ)
・サンテミリオン格付けPGCCAと言われる4つのワイン(シュヴァル・ブラン、オーゾンヌ、アンジェリス、パヴィ)
・または、それらより高い事があるサン・テミリオンカルト(ヴァランドローなど)
・ポムロールという地域の最高と呼ばれる品々(ペトリュスなど)
・ロマネ・コンティ社のワイン
・マダム・ルロワのワイン
・ブルゴーニュ最強生産者のワイン。出来ればプルミエクリュ以上(ジョルジュ・ルーミエ、アルマン・ルソーといったクラス)
・ローヌ地方の最高評価を受ける生産者のフラッグシップおよび幻のワイン(ジャン・ルイ・シャーヴ、ボーカステル、ギガル三銃士など)
・ホストクラブやホステスと一緒じゃない状況でドン・ペリニヨン、クリュッグなどシャンパーニュの著名銘柄(あ、ついでにオーパス・ワン)
・最高の貴腐ワインとしてずば抜けて高いイケム
・アルザスの最高峰の最高位に位置するワインなど(ヴァインバック、マルク・テンペ、トリンバック、マルセル・ダイスなどのグランクリュ級)
・スーパートスカーナと呼ばれるサッシカイアやオルネライアといったイタリアのモダン
・またはブルネッロ・ディ・モンタルチーノやネッビオーロの2万円以上の高額アイテム(ガヤ、ビオンディ・サンティなど)
・ヴェネトの超贅沢ワイン、アマローネの最高峰達(クインタレッリなど)
・パリ審判モノやハイジバレットモノやカルトなどと言われる著名カリフォルニアワイン(スクリーミング・イーグル、スタッグス・リープ・カスクなど)。
・パーカーポイントというのが100点をとったワイン。出来れば年号もそのもの。99点級なら可(ハーラン・エステート、シュレイダー、ドミナス他)
・ドイツワインで1万円を超えるクラスのモノ(プリュム、エゴン・ミュラーなど)

・・・・・・自分で書いてても頭がクラクラしてきましたが、ちょっとワインを呑んでたら誰でも知ってるモノがいい。
これらのワイン、試しにグーグルで検索してみてください。私の頭がクラクラする理由がわかること間違いございません。

買えない!私だってこんな値段で買わない!!
でも、私、幾つか経験してますし本当に素晴らしかったモノも残念だったモノもあります。
どうやってそんなに数多く体験したのか?

お金を払ってワインを試しまくろう!

ワインの有料テイスティングや試飲会に参加しまくったのです。

実は今回出している写真は、全てティスティングカウンターでの試飲会の模様です。
ワインショップの中にはワインを「グラスでお金を払って飲めるお店」がある訳。
そういうお店を活用しまくってとにかく試す。この時呑んだワインを買わなくてもいいんです。
それは失礼にはなりませんっていうか後述しますがショップ側からすればプロモーションしつつお金はお客様側持ちでありますから。
むしろ売れ残って半分残ったりすると損なぐらいですから。

では、具体例を幾つか紹介してみます。

上の写真はラルコという造り手さんのワインの試飲会です。
東京の某店で土日にやっていたので予約参加しました(現地支払いです)。
私が大変好きな造り手さんで、ヴェネトの至宝と言えるワイナリのひとつ。
並んでるワインはボトルで買うと、一番左が4000円であとは6000、7000、8000、10000円。
ボトル全部買うと3万円越えます。
が、この試飲会ではほんのちょっとだけずつグラスに注いでもらい2000円でどうぞという企画です。
参加者20名程度に提供するので全部合わせても酔っぱらえる量はとても呑めませんが、これなら単純計算で2000円で3万円分も舌に経験させることが出来ます。
実際、ラルコは目がくらむぐらい旨い。

こちらはワインショップの有料テイスティング。
大手ワインショップや、デパートのワイン売り場、または地方のワインに力を注ぎまくっているお店では、週末に(大きなところでは平日でも)お金を払って一杯飲むことが出来るバーカウンターがあったりします。
この時、無料のプラカップではいけません(そこで劇的ワインは出てきません)。
相応の対価たるお金を払って、企画されたワインを個別にお試しする訳。
一般的なワインバーとの大きな差は料理は当然供されない事と販売店直営なので価格が小売価格に近い事。
非常に高名なワインを、そこらの怪しいワインバーとかレストランよりも遥かに格安に体験出来ます。

上の写真はオーパス・ワンの1991年。日本では最も有名なアメリカワインですネ。
ちなみに、筆者はこの銘柄の2008年をフラッと立ち寄ったデパート有料試飲で呑んだことがキッカケで、ワインにハマり今やこんな記事書いてます。
あ、どうでもいいッスかそっすか・・・・・・

さておき、このワイン古酒な上に超有名銘柄なのでボトルで買うとなんと8万円します!
このティスティング会では、1杯で9000円ぐらいでした。ワォ!
レストランやワインバーでこのオーパスはグラスでまず呑めませんし、リストに載ってたとしたらボトルで20万以上要求されます。
それでも9000円で1杯なんて高い?
でも、ワイン通の人達ってこういうのを嬉々として呑みます。これが劇的体験につながる可能性があるのだから。

またはワインショップの生産者来日イベントなんてものもありますね。
この場合はなんと、作っている醸造家だったり宣伝マネージャーが海外からやってくるという訳。
この時も事前予約、当日支払いで参加費3000円程度。4~5杯呑めます。写真はホナータというワイナリのイベントで二年近く前の事。
マイクもってるマット・ディーズという醸造家はその後同ワイナリのメイン醸造家になってプレミアムなワイン造りを今もしてます(現在は平均1万5千円ぐらいですね)。
私は英語が実は出来ないんですが、翻訳者の方が大体の場合一緒にいるので質問することが出来るのも魅力ですね。
海外にいかなくても、海外の著名人に会うことは出来ない事でもないのです。
まぁ、野球の握手会みたいな感じだと思っていただければokかな。

こうした有料での試飲会に脚を運びまくる事で、安旨では味わえない世界を体験するのが本を読むことの数倍役に立ちます。
その上で、本に乗っている知識が参考になる時も来るでしょう。本→ワインを呑むではなく、ワインを呑んだ→本でチェック・・・が妥当だと私は思う。
それで「何故このワインは安くて美味しいと言われているのか」を吟味する事が出来るようになります。本で品種特徴なんて暗記したって、そんなのを覆す力をワインは持っているんです。

ティスティング参加の注意点

要するに、ワインショップのイベントやティスティングバーに死に物狂いで参加しなさいよって事なんですが、いくつか注意点があります。
   
1:貴方が本当にまっさらな初心者の場合
個別に飲むタイプのお店では(生産者来日イベントなどではなく)
「私はワイン全然呑んだことがないから、一度はいいワインを呑んでみたいのです。今日一番有名で高いワインとソムリエさんのオススメをお願い出来ますか?」
というようなワンフレーズを言いましょう。
最も高いワイン(最も有名銘柄である確率が高い)とソムリエが悩んだ結果出てきたアイテムで、飲み比べる事で体験の幅が広がります。
自分が初心者であることは明言した方が店員側も対応がしやすいので、恥ずかしがらずに言ってしまいましょう。

2:ただしソムリエや周囲のお客さんに絡みすぎには注意。
ソムリエに色々質問したくなるかもしれませんが、だからといってあんまりガツガツ突っ込みすぎてもソムリエが対応しきれないって事も。
こうしたお店は「常連さん」も多く小コミューンがあったりしますから、騒ぎすぎないほうが後々良いでしょう。
また、こうした「ワインショップの併設のティスティングカウンター」は基本的に食事はなく、ワインマニアばかりが集まるので、行く前に香水をつけたり匂いの強い石鹸だとかを使うのは厳禁。あくまでもワインの為の時間と場所だと心して。

3:必ず呑んだワインのボトルの写真をとりましょう。
スマホの写メでいいです。この時、ラベル裏も写真にとり「輸入元」も出来るかぎり後から確認できるようにしてください。これまで私はワインボトル数千枚写真に残してますが、怒られた事は一度もありません。

*一応お店のルールがあるかもだから確認すること。写真のように横倒しになっているようなものや年数がやたら古いモノはうかつに触れない事。

4:更に、味の感想も必ず書き出してください。
これまたスマホのメモでいいです。内容は感じたままでok。旨い不味いだけでもいいのです。渋い甘い苦いなんだか紅茶っぽいオレンジみたいとかでも付随出来ればなおグッド・・・・・・これは2と付随して大事です。とにかくデータ(情報)として残す事。
特に「値段の割にイマイチ」や「美味すぎ!また呑みたい!!」というワインの写真はすぐに引き出せるようにするのがオススメです。

写真にとり、なんでもいいから記録する事は品種とか表現とか知らなくてもいいので行ってください。
後々、とても重要な財産になっている事がわかるでしょう・・・・・・

そんなお店の見つけ方

・・・・・・え、近場にそんなお店がない?教えてくれ??
名前を列挙しちゃうと、私のプライバシーもろバレしますし、お店の常連さんだとかに「お前何してくれとんのじゃー!」とか怒られそうなので、差し控えます(っていうか、写真を見て何処の何日の会か解る人めちゃくちゃいると思う)
なので、ヒントだけ。
あ、これ東京近郊の話なのですが地方でも大きなお店や地元の酒屋さんなんかがやってたりするケースもありますから、探してみてネ。

・まず、大手のワインショップをお調べください。ワイン専門店の場合、併設してワインバーをやってますなんて触れ込みがあることでしょう。

・特に「インポーター直営」だとお試しの為の機会を設ける事が多いです。ただし、そういう直営の場合「自分のところの取り扱いワイン」しかやらないので、なるべく色んなお店を使うのを推奨します。

デパートはかなり狙い目です。

渋谷区はワインショップ激戦区。さいたまのお友達と言われる池袋もショップは多かったりします。

・都心で不毛地帯気味なのは上野周辺ですが、いくつか盛り上げようとしているお店はある様子。実は神田まで脚を伸ばせば、秋葉原近くだってワインが飲めるワインショップがある。

・いずれのお店も形式などは事前に確認した方が安心でしょう。

――というわけで、「ワイン通になるためのたったひとつの冴えた方法」でした。
一見、ワイン初心者向けの本の内容とは大きく逸脱します。
そうした本は大抵「高いワインが必ず美味しいわけでなく、または初心者のうちは良さがわからない」って書いてますから。
でも、そうして避けているとブロードベント氏が言うように、一生本格的ワインの質がわかりません。


貴方は人生を変える覚悟がありますか?



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シンク・P・ノブレス

このライターはフルボディです。http://sinquwine.blog.fc2.com/ 「オタクdeワイン!シンクのティスティングノート」よりやってきた。 「オタクこそワインを楽しめる!」「ワインは萌えだ!」が信条。此方では 「オールユーザー向け地球一わかるワイン入門」 を目指して頑張りまス!ENJOY!!

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