カンパリとは何か? -意外と知らないカンパリと、そのカクテルレシピ。

割とどこにでもあるけれど、なんなのかはよく分からない、カンパリ。 カンパリソーダ、カンパリオレンジ、スプモーニ。カクテルの名は知っているけれど、その楽しみ方までは分からないのではないだろうか。 今回は、そんなカンパリの魅力に迫りたい。

カンパリをどうやって楽しむか。

カンパリを初めて飲んだ時、恐らくその味に好意的な反応を示した人は少ないのではないだろうか。
多くの人はその独特の苦みを嫌厭し、「大人のカクテルなんだなぁ」などと思ったはずだ。

なかなかどうしてあの特別な苦みを受け入れることは容易ではない。
それはコーヒーやビールの苦みとはまた別種の苦みで、それゆえにまた一から慣れる必要がある。
苦みの世界は不思議で奥深い。
初めは嫌煙しているものでも、飲んでいるうちになんだかクセになって、また飲みたいと思ってしまうのだから。

カンパリの苦みは薬草由来の苦みである。
レシピは公開されていないが、ビター・オレンジ、キャラウェイ、コリアンダー、リンドウの根など60種類もの材料で作られているという。

なにより目を引くのはあの鮮やかな赤色。
カクテルのためのリキュールとしてしばしばカンパリが選ばれるのは、特徴的な味わいもそうだが、きっとあの独特の色合いの影響が強いのだろう。
驚くことに、あの色素は2007年ごろまでエンジムシという昆虫から抽出していた。
今は合成着色料で代用されているが、そんな事情を聴くと少しドキリとしてしまう。

そんなカンパリをどうやって楽しむかと言えば、やっぱりその色や味わいを生かしたカクテルが良いだろう。
本場イタリアでも食前酒として、白ワインとカンパリの1:1で作るカクテルが広く好まれている。

特に春や夏に、ひんやりとしていて爽やかな苦みがある飲み物が欲しいと思うことがある。
その代表格がビールであるのだが、いつも「とり生!」では飽きがくる。
そういう時に、カンパリに目を向けてみることを提案したいのである。

とは言っても、慣れぬうちはやっぱり飲みやすいものからチャレンジしていくべきだ。

カンパリのロングカクテル

ロングカクテルであれば、苦味も薄まるため飲みやすくなる。
割材はソーダ、トニックウォーター、オレンジ、グレープフルーツなど。
カンパリは炭酸や柑橘系との相性は抜群だ。

はじめは、カンパリ30mlに対して割材を120mlくらい入れてみるのがいいだろう。
そんなにきっちり計量しなくても、ちょっと大きめのグラスにたっぷりの氷とカンパリを入れ、
好みの薄さまで割材を継ぎ足せばいい。
苦味に慣れてきたら、1:3寄りにカンパリを濃くしていくと、カンパリ自体の香味をしっかり感じられていい。

スプモーニというカクテルはカンパリとグレープフルーツジュースほぼ等量ずつ合わせ、トニックウォーターを適量入れるというもので、アルコール感はかなりマイルドで飲みやすい。

また、アメリカーノと呼ばれるカクテルもあり、こちらはスイートベルモットとカンパリを30mlずつ合わせ、ソーダで割ると言ったもの。香りづけにレモンの皮を絞りかける。本来ビターベルモットが用いられるカクテルだが、その代用としてカンパリを使う。

カンパリのショートカクテル

ロングカクテルに比べて度数が高くなるショートカクテルは、その分飲みにくくもなる。
しかし、よりお酒をゆっくり味わうなら、こちらのラインナップをお勧めしたい。

ネグローニ

ドライジン、カンパリ、スイートベルモットを30mlずつ、
氷を入れたオールドファッションドグラスに注いでステアする。
最後にオレンジスライスを入れて完成。

ジンとカンパリの香りが爽やかにマッチして結構美味しい。
けれどかなり度数が強め。マティーニを飲むような気分で飲んだ方がいいだろう。

オールドパル

ライウイスキー、ドライベルモット、カンパリを20mlずつ合わせてステアし、カクテルグラスに注いで完成。
少しマンハッタンと似た雰囲気を持つカクテルで、度数もかなり高め。
ベースはライウイスキーのため、今までのものと少し異なった味わいに感じるかもしれない。

シェカラート

最後のカクテルは、カンパリのみをシェイクするというシェカラート。
意味があるのかといぶかしがる方もいるだろうが、意外なことにカンパリの苦みの角が取れて飲みやすい。
シェイクによりきちんとカンパリが冷え、そして空気と混ざり合う。
その意味ではこれも立派なカクテルではないだろうか。

さわやかな季節に楽しんでみては

春から夏にかけて、こってりとした味わいよりは、キレがあってすっきりとしたものがどうしても欲しくなる。
そんな季節こそ、カンパリをより楽しむことができるだろう。
もちろん、あの苦味に慣れたらストレートだっていい。
食い気の出ない夏場の食前に、クイッと冷たいカンパリをあおる。
それが出来るまで慣れてくれば、あの独特な味わいがクセになっていることだろう。

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