カテゴリ: ワイン

ワイングラス、持ってますか?

ワイン初心者である、とか最近興味を持って買うようになったと言う方に対して、私は必ず確認することがあります。
それは

「ワイングラスはちゃんと持ってるの?」

ワインを自宅で呑みたい、という方・・・・・・だけでなくありとあらゆるお酒に使えるワイングラスはこのアクセトリーをご覧になってる方であればまさに生活必需品なのです。
どれぐらい重要かというと、それは「ワインを呑まなくてもいいけど、ワイングラスは持っておいて欲しい」と私は思っているぐらい。

何故ビールや日本酒もワイングラスで呑むのか?

近年では、テレビCMでもビールをワイングラスで呑む姿が見られていますね。
または、「ワイングラスで呑む美味しいビール」「ワイングラスで呑む美味しい日本酒」なんてコンクールまであります。

では、何故わざわざビールなどもワイングラスで呑むのか?

有り体な答えでいえば、ワイングラスが一番機能性について考えられているからでしょう。
どういうことかというと、

1:口当りが最も軽く口の中に入った時の事も計算している
2:ステム(脚。持つ所ネ。以下ステムで統一します)がついていることで飲み方のバリエーションがあること
3:軽さを重視するものなので持っていて疲れにくい
4:透明であることで中の液体の色を見ることが出来る
5:見た目

などなど。
でも、私が思うに実のところ4と5が大事です。
ワイングラスが一番、見た目にシンプルでなんかかっちょいい感じがするからというのが結構大きな理由だったり。

気分の上がり方が違います。なんかイイもの呑んでるぞっていう、その気概が大事。
え、それでは理由として納得出来ない?
というのであれば、1に上げた口当りの差異についてもう少し書きましょう。

ワイングラスにおいて優れたハンドメイドとそうでもないマシーンメイドの最大の違いは口にあたったときの軽さ・・・・・・つまり、フチの薄さがあげられます。
こればっかりは百聞は一見に如かず、でありビールジョッキやベルギービールの聖杯型グラスやお猪口ないし陶器とは決定的に違う。
そして、それが評価された結果ビールや米酒もワイングラスで飲もうという風潮があるのです。
ビールや米酒もワイングラスで呑む。ならば、ワインも当然ワイングラスで呑むのが摂理というわけ。

マイワイングラスのベーシックは3点買い。

さて、しかしながらワイングラスは様々に形があったりして意外と皆さん悩まれる。

特にわかりづらいというよりは、多少脅迫的に感じてしまうのは
「品種ごとに形が違うのがベスト」
といったような言葉。これはリーデル社というもっとも普及しているワイングラスメーカーの打ち出している考え方であり、彼らとしては
「それぞれのワインに対して適切なグラスの形状が存在する」
というのが信条。かの評論家ロバート・M・パーカーも自著でなんと2ページ程度にわたってリーデルグラスが素晴らしい!と言いまくってたりして、いくつかのグラスを買うことを推奨しています。

が、全部買うほどの予算はおそらく皆さんないでしょう
全部最高のモノを買えるだけお金やスペースがあるんでしたら、全部買えばいいのです。
でも多くの場合はそうでないから迷ってしまう。
そこで私がオススメするのはズバリ

三脚買うことです。
用途としてざっくり言えば、スパークリング用・白ワイン用・赤ワイン用

これがベストです。
実はこのグラス論に関しては色んな方がいまして
「全てをまかなえる凡庸グラス一脚で良い」
という方も多くいます。かのジャンシス・ロビンソンMW(世界トップクラスのブリテンのワインライター)も一脚でOKと言い切っています。
または「予算もないわけだし一脚だけ買うならドレよ?」と質門する人も多い。
しかし、この一脚のみ購入というのは意外と面倒くさいのです。
一脚だけの購入をすると、色んなワインを同時に呑む時に超めんどっちい。
白ワインから赤ワインを呑む時もモチロン、赤ワインから白ワインに移行しようという時に特に面倒くさい。
もっと言っちゃえば、赤ワイン同士だってAのワインで使ったグラスをBにもそのままで使うというのは味が混ざっちゃっいますしスマートとはいえないでしょう。
赤→白で呑む場合なんて明らかに色がにごりますからね。毎回呑むワインを替えるタイミングで台所に行くなんて非現実的。
であるならば、少なくとも2脚持つのは便利です。どうせ二脚もつなら違いが出やすい赤向けと白向けそれぞれからチョイスするのが面白いということ。
(凝り固まらず両方同じ白ワインないし赤ワインを入れてグラスの違いを楽しむなんて事も出来ますし)

また、スパークリング用も別個持つほうが良いでしょう。
理由はスパークリング用のグラスというのは、
「スパークリングワインの泡立ちを見せる為にグラスの底にわざとポイントでキズを作ってある」から。
近年ではスパークリングワインも普通のグラスで呑んだほうが香りがわかって良い、なんて意見もあります。実際、確かに普通のグラスで呑んだほうが香りを感じる事も、ある。
けれども、ここでもう一度見た目の話をしておきたい。
スパークリングワインは泡の見た目も大事なのです。味の一部と言って間違いありません。
ならば、必ず一度はスパークリングワインを専用のグラスで通して泡を眺めてあげるのがいい。
初めっからから一般用グラスで泡も呑むのがナウいだなんてバカウケな話なのヨ!

以上の理由から、私のオススメは泡専用のシャンパーニュグラスと通常のワイン(スティルと言われますが)用の2脚の合計3脚を持つのを提案いたします。

グラスにはおいくら使えばいいの?

A:出来ればめいいっぱい。

グラスは大事と言われつつも、やっぱり躊躇しちゃいがちなんですが、ワインボトル一本ぐらいは我慢してでもグラスは自分が納得の行くものを買うのがよいです

妥協して安いのを買うのは銭失いです。おやめなさい。安くても形が好きなら良し。
かといって、最高級クラスの万円超えのもを買った場合、「割ってしまった時にショックでワインを買うのを辞める」というケースもあったり・・・・・・

個人的にはとりあえず、ひとつ5000円のつもりでお店を訪問するのがいいと考えています。
何故ならば、5000円を超えると後はもう1万円以上の世界になるのがワイングラス界だから。

こんなワイングラスはSTOP!

そして、更に具体的な話をようやくしてまいりましょう。

ところで正直なところ、今更ワイングラス特集なんて・・・・・・と思った人いたでしょ?(もしかして今読んでる貴方??)

そこで、グーグルで「ワイングラス オススメ」で調べて色んなまとめサイト見てまいりました。

おーけーぐーぐる!

で、見たところ実際ワイングラス買ったことがないのかな?本当に貴方メーカーの違いわかるの??みたいな特集が多い事!
また、ボルドーがどうのこうの書いてあったりするけれども、
「これは買ってはアカン」
という具体的な話を書かず、グラスの大事さを書かずに即ワインメーカーの話に飛んでいるケースが非常に多い。
そこで、今回は私の経験から除外すべき要素をちゃんと書き出しておこうかと思います。

1:国際規格ティスティンググラスは全力で避ける

逃げろッ!私に構わず早く行くんだーッ!!

ワイン初心者あるあるがこちら。テイスティンググラスを買っちゃう。

価格も1000円以下だし、国際規格だしティスティング専用って書いてあって専門っぽいじゃーんと買っちゃいます。

っていうか、私も最初買いました。そして、即使うのやめました。

なぜコレを避けるべきかというと、お勉強用のグラスだから。
形とサイズが絶対的に決まってるから、ワインを審査する上で使うんですね。

従ってティスティンググラスはワインを美味くしません。むしろ不味さが際立つ。
量も少なく、また広がりも極端になく、脚も小さいので使いづらい。口当りも悪い。

よってこれで飲み物を呑むというのは例えば「ソムリエ試験を受ける場合」などに限られます。
お家で楽しくワイン、というならば最悪のアイテム。
・・・・・・なんですが、なんとコレを最良のチョイスだと宣うサイトまである始末。

NO!ダメ・ゼッタイ!
断言します、ティスティンググラスは避けてください。

2:ボウル部分に色がついているものや形状がゴテゴテしてたり装飾されているモノは避ける。

ワインを注ぐ部分(ボウル)に色がついているモノは中の液体の色が見えなくなるので流石に避けましょう。

また、バカラグラスとかにも見られるんですが、上の写真のようにボウル部分がゴテゴテしいのは見づらいのでワイングラスを買う理由が削がれてしまいます。

大抵、味に関しては考えてないことが多いですし。

この時、ボウルがゴテゴテすぎているのがダメなんであって、ステム(脚の部分ネ)が装飾過多だったりする分には私は別にいいかなと思ってます。
見た目が大事なのだから、それでテンションが上がるなら良いかと。

柄つきに関しても私は色が見える部分が存在しているならばOKだと思っています。
特に上のようなシャンパーニュ用に関しては。もともと泡用は見た目の為に買うのをオススメしてるので、これぐらいだったら気分があがるならOK。

3:飲みくちのフチが妙に分厚いものやソーダガラスは避ける

上の写真だとわかりづらいかもしれませんが、安いワイングラスに多いのが「口当り部分が妙に丸くしてある」というもの。

強度をあげるためと安全性からこういう処理がなされているんだろうと思うのですが、如実に口当りが悪くなります。

100円ショップとかのグラスとかとてもわかりやすい。


理想的なのはこういうつっかかりになるような要素が0のモノを買うこと。
欲をいえば、持ち手の部分に切れ目がないというのも案外持ってて気になる人がいることでしょう。
この辺りは実際に売り場で見てみないとわかりづらいところですね。
ネットショップで買うときは要注意なのでス。

もうひとつ、この手の100円ショップめいたアイテムは大体使っている素材が「ソーダガラス」です。
細かく話すと長くなるので、単純にソーダガラスは安物だから避けるでOK。
これは逆にネットの方が情報が得やすいですネ。クリスタルガラスであれば後は好みのメーカー差といえるので、とりあえずは条件クリアです。

4:初めてのグラス購入の場合は、ステム無しは避ける

世の中にはステムのないワイングラスというのが流行っておりまして、ワイングラス最大手のリーデル様でも色んなパターンが出ています。

ステムがないことでコストが安くなり収納しやすく、壊れる部分が減っているから結果論で壊れにくい。

これにはこれの良さがあるんですが、この記事を読んで「よし、これからワイングラスを初めて買おう」という人に限っては、これらステム無しも避けてください。
端的に言ってしまうと、気分の問題です。ワイングラスっぽさが無い。

付随して、ワイングラスの持ち方の話になると
「ステム部分を持つのはジャパニーズやチャイニーズだけで、世界でみればボウル部分を持つんだよwww」
と自慢気に話す人もいますし幾人かのプロでボウルを持って呑む人も私は知っています。
ワイン好きとして知られる、バラク・オバマ大統領もボウル持ってますし。
とはいえ、だからボウルのみになっているこれらタイプを最初から選ぶというのは味気ない選択肢だろうと私は思います。
ステムありの見た目効果をまずは取ってみてください。ステムの見栄えはコーヒーカップのソーサーに近しい。
で、ステム部分を折っちゃって使い物にならなくなった~なんて経験をしてからステム無しを買っても遅くないんじゃないかと。

5:初めてかつ一脚だけ買う場合はクープグラスおよび飲みくちがやたら広まって開放的なのは避ける

クープグラスと言われる、よくシャンパンタワーとかでホストがウェーーーイなんて言ってそうなやつは基本的には香りが散漫になり安っぽくなってしまうので初心者向けでありません。
また、横に広い口周りで終わっている形状のモノは同じ理由で比較的扱いにくいアイテム。

この真中(オークド・シャルドネというめちゃくちゃ濃い白ワイン用)が明らかに微妙に写ってる他の2つと比べて角度がつけられてないのがおわかりいただけるだろうか?

今回は「3脚買う事を前提」としているので、1脚ぐらいコレで香りの違い味の感じ方の違いを噛み締めるのもいいかなー、とも思います。

ただし、ここまで当記事を読んでおいてなお「絶対に意地でも1脚だけしか買いません!」という方は避けてください。

後は見た目で買っちゃおう。

さっきから何度も書いてますが、ワイングラスは見た目も大事なのです。
もっと言っちゃえば、使っているグラスへの愛着が大事。
従って、上述したような避けるべき要素を回避したら後はなんかコレがかわいいなORカッコイイなで大丈夫です。

どこを見てもアホの子のように出てくるボルドー型とブルゴーニュ型がどうこうというヤツ(写真では左がボルドー型、右がブルゴーニュ型)。

なるべく種類を沢山買うというのであれば気を使える話ですが、初めて少数買う時は好きなモノをフィーリングで買っていいです。

初めてグラスを買うような段階で「カベルネをたくさん呑むからボルドーグラス」なんて選択肢がとれる訳がない。
そこで「妥協して万能グラスと言われているもの」と無難に行ってもいいんですが、
「なんかこのブルゴーニュって方が丸っこくて可愛い!」
なんてチョイスするのが一番良い。最初から愛着を持ってグラスは買ってください。
その方が長持ちします。大切に使うからネ!

次の後編では、よーやく「ワインメーカーについて」のお話!



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シンク・P・ノブレス

このライターはフルボディです。http://sinquwine.blog.fc2.com/ 「オタクdeワイン!シンクのティスティングノート」よりやってきた。 「オタクこそワインを楽しめる!」「ワインは萌えだ!」が信条。此方では 「オールユーザー向け地球一わかるワイン入門」 を目指して頑張りまス!ENJOY!!

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