カテゴリ: カクテル・その他

「JAMESON BARTENDERS’ BALL JAPAN 2016」とは??

最もスタンダードなアイリッシュ・ウイスキーの銘柄であるジェムソンの開催によるイベントが、5月16日、横浜赤レンガ倉庫にて開催された。

同イベントではアイルランドで開催されるジェムソンのカクテル・コンペティションの日本代表を決定するコンペをハイライトとして、そのほかにも様々なワークショップが行われた。

1.カクテルマスターによる”ビターズ”ワークショップ

”ビターズ”

マンハッタンやオールドファッションドに使用される、独特の苦みアルコール。
バーテンダーごとのこだわりが強く、自家製のものを使用する方も少なくない。

このワークショップはジェムソン初のビターズである「ジェムソン ワイルドスローベリービターズ」について、カクテルマスターのオシン・デイビス氏が説明するというもの。
(同氏は、このビターズの共同制作者でもあるとのこと)

オシン氏によれば「このビターズにはアイルランドの持つ個性が込められている」のだという。
ワイルドスローベリーを使用しているのも「アイルランドには自然(ワイルド)が多く残されており、自然な果実も多いため」なのだとか。

ビターズについてのワークショップだったのだか、話がしばしば脱線(そして脱線すると高確率でアイリッシュウイスキーやアイルランドへの愛を語りはじめた)していたのがおもしろい。

アイルランドがウイスキー発祥の地であるとか、19世紀にアメリカで人気を博したのがアイリッシュウイスキーであるとか、当時のジェムソンはアイルランドで最も人気=世界で最も人気のあるウイスキーであったこととか……

アイルランド人はその歴史のゆえに郷土愛が強いのだ、ということを以前聞いたことがあるが、どうも事実らしいとオシン氏の話を聞きながら思う。
楽しげに話す彼の口ぶりからは、単なる宣伝を超えた愛を感じるのだ。

こちらが肝心の「ジェムソン ワイルド スロー ベリー ビターズ」である。
まだ日本では発売されていない。
実際に一振り分ほど頂いたが、非常に香りのいいものだった(とはいえ苦い)。

2.中央のバーカウンターで「ジェムソン」カクテルを自由に飲める。

もちろん話を聞くだけのイベントではない。

会場の中央あたりにロの字のバーカウンターが用意されていて、ジェムソンソーダ、ジェムソン ジンジャーwithライムなどが自由に飲めるようになっていた。




軽食も用意されていた。TOWERSというブルックリンスタイルのバルによるものらしい。
写真はチキンナゲット。カリッとスパイシーで非常に美味。
飲みながら軽くつまむのにはぴったりの品である。

そのほか適度に香辛料のきいたフード類がそろっており、たしかにジェムソンとの相性はいい。
(ジェムソンが、スパイス香の少ないウイスキーであることも好相性の理由になっている。)

3.カクテルコンペティション

ワークショップが終わり一息ついたところで、いよいよメインイベントであるカクテルコンペティションが始まる。

久保俊之氏(ark LOUNGE&BAR / 青森・八戸市)
高宮裕輔氏(Bar au comptoir / 東京・石神井公園)
新井和久氏(Bar 霞町 嵐 / 東京・西麻布)
宇塚健氏(PIED PIPER REBIRTH PROJECT BAR / 東京・外苑前)
郁明道下氏(Bar Tram / 東京・恵比寿)
向山直孝氏(Bar HERMIT / 東京・新宿)

の六人が、テーマである“Jameson with a local twist ”なカクテルを披露するのである。

いずれも興味深いパフォーマンスで、日本らしさ、ローカルなコンテクストとジェムソンを掛け合わせたカクテルの数々は、飲むことができずとも知的好奇心をくすぐるものであった。

たとえばこちらは優勝を果たした久保氏(ark LOUNGE&BAR / 青森・八戸市)のパフォーマンス。

完成後は鏡開きスタイルで提供するという審査員をも巻き込んだパフォーマンスで見事優勝を果たされた。
(外国人の審査員が「鏡開き」の概念を理解できていたかどうかは疑問の余地があるが。)

紙幅の都合で全てのパフォーマンスを紹介することはできないが、他のバーテンダーも負けず劣らずのパフォーマンスを披露してくれた。

追記

なお、優勝した久保俊之氏が指の負傷により「ジェムソン」カクテルコンペティションの世界大会の出場を辞退されたため、準優勝を果たした新井和久氏が、繰り上げで世界大会へと進出する運びとなった。

ブランドマネジャーに話を聞いてみた。

カクテルコンペティションの終了後、ブランドマネジャーのアドリアン氏に「なぜこのようなイベントを開催したのか」とお話を伺うことに。

通常ウイスキーというと、ストレートやロックで飲むことが多く、(最近はハイボールも増えているけれど)カクテルにして飲むことは邪道とは言わないまでも、そんなにメジャーではない。

あえてカクテルイベントを開いたのはなぜなのだろう?

それをきくとアドリアン氏はこのように答えてくれた。

「ジェムソンはヴェルサタイル(versatile:なんにでも使えるという意味。この“ヴェルサタイル”を非常に強調していた。)です。ストレートでもロックでも、カクテルにしてもおいしい。それを伝えたかったのです。」

「またジェムソンは非常にパーソナリティを重視します。カクテルにはバーテンダーのパーソナリティがあらわれると私たちは考えます。実際ファイナリストたちの作品からは彼らのパーソナリティが伝わってきました。ジェムソンがジェムソンのパーソナリティを表現しているのと同じように、カクテルでもバーテンダーのパーソナリティを表現してほしいのです。」

どうやらアドリアン氏のもくろみは成功したようだ。
6人のバーテンダーたちが、6人6色のパフォーマンスで自らのパーソナリティを表現していたのだから。

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編集部 三宅隆平

脳髄を置いてきぼりにして走る

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