カテゴリ: ウイスキー

ウイスキーは魅力あふれるお酒だ

日本酒、ビール、ワイン、ブランデー・・・他の酒類に魅力が無いとは言わない。
しかし個性の数だけ魅力があると考えれば、製法、原料、風土、作り手の違いなどによって大きく異なる個性を感じさせてくれるウイスキーは、世界で一番魅力に溢れているお酒だと言っても過言ではない。
いち愛好者の判官贔屓かもしれないが、少なくとも私はそう感じている。

ウイスキーの楽しみ方は数多くある。自宅で音楽を聴きながらロックでゆったりとした時間を楽しむのも、居酒屋でハイボールを唐揚げと一緒に味わうのも良い。
ただ、もしあなたがウイスキーそのものに魅力を感じ、深く知りたいと考えているならば、その魅力の根幹たる個性を感じるためにも、ウイスキーをテイスティングする楽しみを覚えたい。

ウイスキーのテイスティングとは

レストランなどでプロが行うそれは「対象の品質を確認する行為」であるが、ここでは「構成する要素を認識する手法」として位置づける。
ウイスキーには、先に述べたように様々な個性、魅力のある香味(フレーバー)が備わっており、テイスティングではそれがどのような物に似ているか表現したり、何由来の香味かを分析したりする。

何となく難しい印象を持ってしまうかもしれないが、何もフレーバーを10個も20個も書き出す必要は無いし、点数をつけて評価しなければならないというものでもない。
模倣も時には大切だが、大事な事はどんな香味があるか意識して飲む、そして可能であれば自分の言葉にすることだ。

飲み始めたばかりの人は、お酒の香味を認識する回路が頭の中で確立していない。
高いアルコール度数と強いフレーバーもネックになって、最初は良くわからないけど美味しいというレベルでしか認識できないかもしれない。
しかし暗闇の中で徐々に目が慣れてくるように、ウイスキーもまた、スモーキーであるとか、華やかであるとか、木の香りが強いとか、あるいは海の香りがするとか、溶け込んでいる香味の中にある一つ一つの個性に区別がつくようになり、より深くウイスキーの世界に入っていくことが出来るようになる。
そのためには知識もさることながら、多くのウイスキーを経験していく必要がある。それは専用のツールで経験していくのが近道だ。

テイスティングをする上で準備したいもの

BARでテイスティングするなら最初から揃っているものが殆どだが、今回は自宅でテイスティングをすることを想定し、ウイスキー以外に最低限準備したいツールを二点紹介する。

一つはテイスティンググラス、そしてもう一つは専用のグラス拭き。
それも100円ショップの格安商品などではなく、ちゃんとしたメーカー品を準備したい。
また、グラス拭きに関しては特に見落とされがちだが、グラスと対を成すとても大切なツールである。
どちらも1000円程度から購入できるのだから、飲み会を1回我慢してでも購入してほしい。

テイスティンググラスを使う理由

一口にグラスといっても、お酒を飲むために使うものにはショットグラス、ロックグラス、そしてテイスティンググラスなど、形状も含めると様々なタイプが存在する。
しかしなぜテイスティンググラスを使用するのだろうか。

その理由は大きく分けて2つある。
まず一つは、ウイスキーの香味はグラスの形状によって変わるということ。
そしてもう一つは、一般的なテイスティンググラスは香りを増幅させ、その場に留めるように作られているということにある。

生活臭に代表される、空間の臭いというものは、少なからずウイスキーの香味に影響を与える。
例えばタバコの臭いがしているところで飲むウイスキーの香りと、そうではない場所で飲むウイスキーの香りは驚くほど違う。
BARで飲んで美味しいと思ったボトルを自宅用に購入したところ、香りや味が違うような気がするという話があるが、それはグラスや空気の違いが要因として挙げられるほどだ。

テイスティンググラスはその形状に合わせ、内部にウイスキーだけの空間を作り出す。
テイスティングを嗜むなら、グラスはメーカー品で機能の保障されているものを最低1つは所有しておきたい。

グラスの手入れが美味しさの決め手

ウイスキーを飲むだけでなく、相棒ともなるグラスの手入れも重要なポイントだ。
手入れといっても基本的には使ったら洗う、それだけだが、もし余力があるならぬるま湯を使い、洗う際のスポンジを食器用とグラス用で分ける、香料入りの洗剤を控えるなど工夫したい。
そして最も重要なのは洗浄後、グラスを拭いて乾かすことにある。
拭くためには布が必要だが、ここで先ほど触れた、専用のグラス拭きを使いたい。

水道水は、含まれる物質の影響により、乾燥することで水垢として白いダマが残る。
健康上はなんら問題ないものであるとされているが、グラスに付くと見た目が非常に良くないことはもとより、香味にも影響を与えることがある。
自然乾燥ではグラス表面に水垢と共に埃や汚れなどが付着し、それが次の1杯目にウイスキーの中に溶け出てしまうためだろう。

だったら拭けば良いんでしょと、家庭にある普通の布巾を使うとこれが非常に難しい。
通常の布巾だと水をしっかり吸ってくれず、細かい水滴や埃、繊維のくずがグラス表面に残ってしまう物が多いのだ。
また、ほかの食器などを拭いている布巾と兼用すると、臭いがグラスに移ってしまう要因にもなる。

せっかく良いウイスキーがあっても、グラスが白く濁っていたり、臭っていたのではよろしくない。
「おいしい」という漢字は、美味しい、つまり美しい味と書く。
美しく磨かれたテイスティンググラスで、ウイスキーの持つ本来の美味しさを堪能したい。

ウイスキーテイスティング入門グッズ

最後に、テイスティング入門向けとなるスタンダードなグラスと、機能が保障されたグラス拭きを紹介するので参考にしてほしい。

・テイスティンググラス
グレンケアン テイスティンググラス
価格:1000円程度(税込み)

・グラス拭き
オリジナルマイクロクロス「ぎやまん布」
価格:1000円~2000円程度

グレンケアンテイスティンググラスは多くの愛好家が使用しているグラスで、使いやすく堅牢な作りも特徴。
グラスの違いが味に繋がることもあり、使い手の多いグラスは入門用として最適な1つと言える。
グラス拭きはマイクロファイバーなど、水を吸い取りやすく繊維が残らないものであれば何でも良いが、できれば70~80cm程度の長さがあるほうが使い勝手は良い。
ここでは自分が愛用している浅草創吉オリジナルブランドの「ぎやまん布」をお勧めする。

著者から一言

今回はここで区切りとするが、まずはテイスティンググラスを使って、手元にあるウイスキーを飲んでみてほしい。
次回以降は、詳細なテイスティングの流れをはじめ、意識すべき要素や代表的な香味とボトルの紹介など、ウイスキーテイスティングに関する様々な情報を発信していく。

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くりりん

ウイスキーの魅力に取り憑かれ、日々琥珀に溺れる妻子持ち会社員(32)。ブログ「くりりんのウイスキー置場」の管理人です。http://whiskywarehouse.blog.jp/

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