カテゴリ: ワイン

前回の記事では「ソムリエに聞きながらワインを選ぼう!」という記事をお送りした。

今回の記事は「自分で選びたいあなたのためのワイン選び入門」だ。

初心者はフランス?

ワインも既にいろんな人がガイドをしていますが……
まず初心者はおフランスに誘導されるのがお約束になっています。

何故フランスになるか、というと
大抵「フランスには全ての基本がつまっているから」 なんて書いてある。
(一番納得のいくものでは「フランスを覚えると知った気分がすごく高まる」かな)

フランスがそれだけ、覚える要素が多く広いという事なんですネ。
私は「初心者にフランスを覚えさせるのは大事なのか?」と思っているわけですが、その説明は後回しにして、結論述べてまいりましょう。

ワイン初心者が自分で買うなら、どう選ぶのが良いか。 そして、ワイン初心者から抜け出るキーはどうつかむべきか。

スクリューキャップの国から伝統の国に逆トラベルする。

これが私の色々考えた上での結論だったりします。どういう事かといいますともっと具体的には、

「スクリューキャップで2000円以上のワインを買いすすめろ」

です。これがもう国とか色々ぶっとばして、一言で端的に済ますならって感じ。

スクリューキャップっていうのはコルクじゃなく、ペットボトルとかみたいに捻ってパキッと開けられるヤツね。閉めるのもこのままでOK。

ほんとは3000円前後って言いたいところですが、皆さんそんなに予算もあるまい。2000円以上のスクリューキャップワイン。これが味噌です。以上!ワインショップにダッシュ!!
・・・・・・でも、いいんですが、もうちょっと詳しく説明がいるかしら?

スクリューキャップを買う事に慣れよう。

これはある程度ワインを飲み慣れている人には、比較的当たり前になっている事ですが
「スクリューキャップだから悪いワインという事は全くない」
「スクリューキャップの利点は大いにある」

というのをまず知っていただきたい。コレ、意外とワイン初心者であるほど、コルクに対する憧れとかがあったりするんですが、その為にスクリューキャップワインを除外するのは大変勿体無い行為なんですネ。

次に、脱初心者ステップ。スクリューキャップを使っている事が多い国を並べてみましょう。
・ニュージーランド
・オーストラリア
・アメリカ
・南アフリカ
・チリ
・アルゼンチン

などなど。ワイン界隈で「ニューワールド(新世界)」という扱いを受けているヨーロッパ以外の国の採用率が高いのです。(因みに、フランスやイタリアでも最近では使われ初めてますから、見つけたらソレらでもOK!)
何故か?環境保護だのコストだの保存性能だの色々言われていますが、一番大きいのは
「良いコルクが輸入出来なかったから」です。
同じコルクを本場で発注しても粗悪だったりすることが沢山あって、ウンザリしたという国が多かったりします(ニュージーランドとオーストラリアは特にそうだったと聞いたことがあります)。
さておき。
「スクリューキャップのワインから選ぶ」ということは概ね「新世界とくくられる国々のワインを買う事」になります。また、2000円以上ということはそれらの国の中でもそれなりの値段を出すという事です。(この縛りで買おうとするとニュージーランドかオーストラリアに当たる確率が高めだとも思う)
これによるメリットは

・スクリューキャップなのでカンタンに開けることが出来る。ソムリエナイフ不要。

・味わいがわかりやすいワインに当たる事が多い

・また、水っぽいダサワインに当たる確率が低い(2000円以上で選べば)

・ワインが甘い事を知ることが出来る

・フタを締め直せば楽に保管が出来る

・カジュアルである自覚があるワインなので、すぐに呑んでも大丈夫


のです。大抵、「ワインって美味しくないよねー?」と思っている人は、おフランスの安いワインで苦い思い出があるんだと思います。または、渋い飲み物だと考えているかもしれません。それらを払拭する最もカンタンな方法がスクリューキャップで2000円以上なのだと、まぁ今は短絡に思っていただければと。
ちょっと実践して探してみましょう。

実際にやってみた。

この写真はフランスと続いてイタリアの棚です。どれも安めのワインですが、スクリューキャップでありません。えーっと、うっすらともっと置くにニューワールドって書いてありますな・・・

はい、ありましたー!

写真にうつっているのはオーストラリアが3本のニュージーランドが一本。ちょっと予定より高めのしかなかったんですが、まぁ私2000円以上で設定してるから OKでしょ?

そして、どのワインに関しても美味しいと思う。特にコールドストリームヒルズなんて1万円級のに匹敵しうるよーな味がして・・・・・・うう、涎が!!

と、こんな具合に探せばあるものです。是非探してみてください。

しばらくは、この探し方でOK。それと大事なのはこうして買って呑んだモノは全部写メっておき、ある程度味も覚書しておく事です。私の記事で頻出しますが、私が言っている事の中で一番大事な事なので二度ならず何度でも書いとくネ。

ニューワールドからオールドワールドへ飛び脱初心者する。

*ちょっとここら辺りは初心者からネクストステップって感じです。


スクリューキャップ先進国を買え!というのが私の初心者向け結論なのですが、冒頭の通りフランスからスタートをという本やガイドがとにかく一般的です。

フランスが勉強要素も多いから(イタリアもタメはれますが)それでテキストが埋まりやすいのもわかる。

けど、フランスの安いやつよりも、ニューワールドの安いやつの方がよっぽどフランスの高い味を参考にしてそーな味だったりする。(実はもっと高めに1万円ぐらいでフランス対ニューワールドやったりすると余計によく分かるんですが)
低価格でもフランスワインより美味しいフランス風なチリワインだとかニュージーランドワインだとか沢山あります。彼ら、後発なので自分の持っている土地や資産や能力で、フランスワインを追い越そうとしている訳ですから、よく研究していたりします。

ワイン初心者だという貴方は、高いお金をワインに払うのは躊躇いがあるでしょう。その上で買うなら美味しい方がいい。失敗が少ない方がいい。単純ですが、その意味でもニューワールドのワインの方が買いやすいと思います。

では、ニューワールドばかりでいいのか?というと、そうでなくなる時がいつか来るでしょう。基本、フランスワインばっかり売れてるのが現実なので、フランスワインのが物量が多いですから。

その時に、ニューワールドでの経験が役に立ちます。具体的にはその段階で初めてぶどう品種や作り方の技法を知ることが意味をもちます。呑んできたワインを写真で見返して、
「このワインとこのワインは味が似てたな」
なんて考えるようになった時、理由を知る意味が生まれるって訳。このタイミングが脱初心者スタートなんじゃないかなぁ、なんて。

フランスではある程度土地ごとに作って良いワイン品種というのが決まっているので、土地の名前を明記すれば必然品種もわかるという特徴があります(これを散々ワインの勉強と称して覚えさせられる訳ですが)

これは表面にはブドウの品種なんぞ書いてません。裏にもありません。
何故なら、これは
「ボルドー地区のワイン」
であるからです。(もうちょっと言えば、コート・デ・カスティヨンとデカデカと書いてありますから、メルロ品種主体にフラン品種が入っているワインなんでしょう)

しかしながら、他国では当然「ボルドー」なんて文字は入ってない訳。っていうか、そんな事するとボルドー警察から怒られます。例えばアメリカのワインがボルドーを名乗るのは、アメリカの牛が松坂牛を名乗るのと同じこと。
「松坂の肉=松坂牛」というようなブランドなのでス(細かく説明すると超めんどくさい部分です)。
だからその代わり品種の明記がなされていると。

はい、カベルネ・ソーヴィニヨン種~。

教科書的にはボルドーを覚える→新世界にいく・・・となるんですけど、
これだと例えば、ボルドーのおいしかったワインの写真を残していても
「カベルネ品種が好きだと思ってたら実はメルロ品種主体ばっかりだった」
なんてことがありうる。
細かい所で不親切なんです。
たとえば新世界の場合はその点、「カベルネ品種が主体だ」というのがわかりやすい(メルロ種が入ってても、残り数%程度の調整で入ってる形ですから)。

そこで、新世界でワインの好みを覚える→その好みに近そうなオールドワールドの産地に飛ぶ。
この方が私には自然に思えます。
詳しくなるための要素はフランスやイタリアやドイツがぶっちぎりなんですが、それは「深層」であって「入り口」ではない。
以前の記事の繰り返しになりますが、品種も基本的に覚えなくて良い・・・・・・んですが、写真に残しておくとこうして「脱初心者する時に役立ちます」よ。
ニューワールドのスクリューキャップなワインで簡単にワインを呑むことを楽しむようになってから、オールドワールドの伝統芸を学んでいく。
歌舞伎とか演劇とかも、初めから狂言みたり現代舞台で楽しめるか?ってそうでなく、もっとカジュアルなスーパー歌舞伎みたいなのやミュージカルから入っていく。

文学や音楽も、最近のポップロックから古いブリットポップやビートルズに向かう。
そういうのと同じなのです。

ワイン選びという楽しみは自分でしてナンボ?

ワイン(お酒)を選んで買う。これだけの事にこんな「講座」めいたものが出来上がるのは何故か?というと、やっぱりワイン選びというのは種類が沢山あって楽しいからな訳です。そう、選べる人にとっては。

はい、とあるデパートの売り場の写真であります。私はこのお店はワイン飲み始めから利用している身なので、ここに並んでいるウチ10本ちょっと口にしたことがあると思います(ヴィンテージ違いを除けばネ)。

……え、大したことないなって?

ご明察!こうした記事を書いている私ですら、この写真一枚のワイン全部は手が追いついていません。ヴィンテージ違いをカウントしなければハッキリ言って一本ぐらいしか呑んでない可能性すら、ある。
ショップの人ですら全部は呑んでないと思います。輸入元によって派遣されている人とかの場合、その輸入元のワインには詳しくても他の会社のワインはサッパリなんてのが普通(そして、そういう垣根抜きに全部呑んでるに近しく説明が美味しく出来る人が、トッププロです)。
こんな種明かしをしているのは何故かというとワイン選びはそれだけ限りないという事を伝えたいから。

そして、限りないから呑まない(全部知らないと気が済まない)ではなく、限りない中から選ぶ自分自信にワクワクして欲しいから。
本屋さんと同じ規模で商品を買えるお酒なのですから。
本屋さんに行って「うわぁ、こんなに本があったら選べないじゃん!」「全部読めないじゃん……」とは思わないでしょう?

なにはともあれ、楽しんで選んでネ

色々長めに説明してみましたが、ワイン選びは最終的には「ピントがあうかどうか」。その判断材料が多い人が、ワインの上級者だと強引に仮定するならば、判断材料が少ないならこそ余計に「フィーリングで買っちゃって、失敗したり大成功したりしながら進めば良い」と思います。

スクリューキャップで推してみましたが、もしも貴方がこんなお店で
「なんかキツネのラベルが可愛い。ちょっと面白そう」ビビッと感じたら、スクリューとか国とか品種とか無視してコレを買えば良い。私の書いてるのは、所詮アドバイス。最善の方法は、「貴方が楽しくワインを買うこと」であります。そのためにワインショップに何時間もいたって不思議じゃありません。
ワインは「どれを買っていいのかわからない」ではなく「どれを買ってもいいのだ」です。

是非、ワインショップに出向いてみてください。きっと何か出会いがある。



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シンク・P・ノブレス

このライターはフルボディです。http://sinquwine.blog.fc2.com/ 「オタクdeワイン!シンクのティスティングノート」よりやってきた。 「オタクこそワインを楽しめる!」「ワインは萌えだ!」が信条。此方では 「オールユーザー向け地球一わかるワイン入門」 を目指して頑張りまス!ENJOY!!

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