シーバスリーガル初のブレンデッドモルトウイスキー シーバスリーガルアルティスが11/14より新発売!

シーバスリーガルブランドから11/14に発売される新作ウイスキーはなんとブレンデッドモルトウイスキー(ヴァッテドウイスキー)! シングルモルト需要の中で、このようなヴァッテドウイスキーが増えていくのは一ファンとしても胸が高鳴るところだ。

シーバスリーガル アルティス

2016/11/14(月)に新発売されるシーバスリーガルアルティス。
これは同ブランドファミリーの中で唯一となるブレンデッドモルトウイスキーとなっている。

テーマは、五世代の歴代マスターブレンダーへのオマージュ。ボトルデザインやパッケージ、ヴァッティングされるモルトの数など、「5」をキーナンバーとして随所に散りばめている。

商品名のULTIS(アルティス)とは英語の“ULTIMATE(究極)”と、ラテン語の“FORTIS(力)”を掛け合わせた造語で、“究極の力”を意味します。「シーバスリーガル アルティス」は、伝統が培った究極のブレンディング技術を象徴する、まさにプレステージな逸品なのです。

とあるように、シーバスリーガルブランドファミリーの中でもハイエンドな位置付けに来るウイスキーであることが分かる。

気になるのはその構成原酒。
以下の五つの構成原酒から成り立っている。

ストラスアイラ蒸留所

シーバスリーガルのキーモルトとして、重要な意味をなすストラスアイラ。フルーティでしっかりとしたボディを感じられる蒸留所。

ロングモーン蒸留所

フルーティな香りを持ちながらも、クリーミーでシリアルのような麦の風味、蜂蜜っぽさを感じられる味わいのロングモーン。今回のアルティスでは、その滑らかさによって甘さを際立たせる役割があるとか。

トーモア蒸留所

ハーブやバラの香りと形容されるような爽やかな香りを持つトーモア。
熟成が進むと、アプリコットやオレンジのジャムと形容される味わいがあるボトルもある。
今回のアルティスではシトラスとオレンジのフレーバーを最初の味わいとしてもたらすのだとか。

アルタベーン蒸留所

ロングモーンと同じように、滑らかさを持つスペイサイドモルトであるアルタベーン。
オフィシャルでシングルモルトを出していないため、なかなかお目にかかれない蒸留所でもある。
今回のアルティスでは、その温かみのあるスパイス香で全体におけるアクセントとして用いられているようだ。

ブレイヴァル蒸留所

上のアルタベーンとともに、シーバスリーガルの原酒供給に用いられることの多いブレイヴァル蒸留所。ライトで柑橘系のフィニッシュを持ち、スペイサイドの優等生的な特徴を持つモルト。
今回のアルティスでは、はちみつやヘザーの香りがほのかな余韻となるようにブレンドされている。

アルティスのテイスティングノート

以上の5つの蒸留所の特徴を踏まえながら、それらをヴァッティングしたアルティスのノートについてもここに紹介しておこう。

香り: 熟した赤リンゴ、シナモン、ファッジ、蜂蜜のアロマが調和。 味わい:滑らかなバニラの口当たり。あふれんばかりのクレメンタイン(小さな甘いみかん)やアプリコット、柔らかいキャラメル、スパイシーなクローブとジンジャーのフレーバーが複雑に重なり合う。 フィニッシュ:温かみあるヘザーのほのかなフレーバーを伴った長い余韻が満足感へと繋がる。

発売に期待の高まるブレンデッドモルトウイスキーのシーバスリーガル アルティス。
700mlアルコール度数は40%で、参考価格は15000円(税別)となっている。
マスターブレンダーへのリスペクトが込められたハイエンドなシーバスリーガルを是非とも体験してほしい。筆者も発売日の11/14が待ち遠しい。

11/29追記:アルティス ローンチイベント レポート

ここからは11/15(火)にアンダーズ東京 ルーフトップバーで行われた、「シーバスリーガル アルティス」のローンチイベントの模様をお伝えしたい。幸運にも、ACCETORY編集部では5人の名誉マスターブレンダーの一人であるコリン・スコット氏とグローバルブランドアンバサダーであるマックス・ワーナー氏にインタビューする機会をいただいた。
まずはイベントの様子をお伝えしながら、さらなるアルティスの魅力に深く迫っていきたい。

(最初に案内されたカウンターにて)
トーモア、ロングモーン、ストラスアイラ、アルタベーン、ブレイヴァル、
これらアルティスを構成する5つのシングルモルトのテイスティングを行った。
普段はなかなかお目にかかることのできないモルトもテイスティングが出来る、貴重な体験であった。

アルティスの構成原酒である、5つのモルトをテイスティングした後は、広間へと移動し、お待ちかねの「シーバスリーガル アルティス」が振る舞われた。名誉マスターブレンダーであるコリン・スコット氏の乾杯の合図、「カンパイ、スランジバー」という声を皮切りに、その味わいを堪能した。

マスターブレンダー コリン・スコット氏は「シーバスリーガル ミズナラ」を手がけたマスターブレンダーでもある。

「シーバスリーガル アルティス」は、友人たちと何かの成功を祝う時、その瞬間を飲むウイスキーであると、コリン・スコット氏は語る。それはきっと、多くの成功の祝杯の酒となったであろうシーバスリーガルであればこその比喩だ。それだけ愛されていきた栄光と実績の喜びを、愛飲してくれるファンたちと楽しむために作られたウイスキーであるとも言える。

私見ではあるが、やはりブレンデッドモルトということで、既存のシーバスリーガルの香味とは大きく異なっていた。ノージングでは赤いリンゴの蜜の部分、シナモンを効かせたリンゴの砂糖菓子の香りがあり、
口に含むと、石鹸のような香りとオレンジチョコレートの香味を強く感じた。
舌触りは力強いモルトの調和とテクスチャを感じつつも、絹のように滑らかな飲み口。
アフターフレーバーに暖かみのあるジンジャーのスパイスとヘザーが待っている。そして飲み終えた口中の残り香で、アプリコットやオレンジの香味を(実際にはヘザーを感じているのに)先ほどまで存分に感じていたことを思い返す。気づけば足は、二杯目のアルティスをもらいに歩み始めていた。
情報量が多く、濃い密度がありながらも、それらがしっかりと調和を果たしている。それはきっと、シーバスリーガルが歩んできた歴史そのものなのであろう。無論、それは推測でしかないのだが、輝かしく誇り高き歴史を、そこに感じざるを得ない、そんな、素晴らしい一本であった。
乾杯の後は、ミクソロジストでもあるマックス・ワーナー氏が考案した「シーバスリーガル アルティス」の5種類のカクテルが紹介され、「ザ・シーバス マスターズ 2015」で世界第3位に輝いたアンダーズ東京の齋藤隆一氏が5種類のカクテル・メイキングを披露し、来場者に振舞ってくれた。

アルティスが持つ、シトラス、フローラル、フルーティ、クリーミィ、スパイシーの5つの特徴的なフレーバーを強めたカクテルと、それに合わせた5品のアペタイザーが配され、舌鼓を打った。

(なお、スパイシーのカクテルのみ、この後の取材中に配られたために試飲する機会を逸してしまった)

会も落ち着き始めた頃、光栄ながら、シーバスリーガルの名誉マスターブレンダーの一人であるコリン・スコット氏とグローバルブランドアンバサダーであるマックス・ワーナー氏にインタビューする段となった。

画像

左:マックス・ワーナー氏 右:コリン・スコット氏

今回リリースした「シーバスリーガル アルティス」が持つ強みとはどのような部分なのであろうか。それについてコリン氏はこう語る。
「強みはブレンデッドモルトであることです。それはシーバス史上初めての取り組みであります。このウイスキーは私ではなく、ブレンドチームが五人の歴代マスターブレンダーのストーリーを踏まえて、作ったウイスキーです。5つのスペイサイドを混ぜ合わせることによって、いわば究極のウイスキーを作ったとも言えるでしょう。」

また、シーバスファミリーが、すべてのレンジで大切にしてる核の部分はどこにあるのか。という質問には、
「なめらかで飲みやすく、非常にまろやかなウイスキーであるということを目指しています。なおかつカクテルが作りやすいウイスキーであることも特徴の1つでしょう。」という答えをいただいた。

マックス氏には、アルティスをカクテルにする際に他のウイスキーと比べて優れていると思う点について伺った。
「そもそもシーバスリーガルは高級なバーで飲むようなウイスキーとして、受け継がれてきた伝統があります。そして私の仕事は、その歴史を今に引き継ぐことです。高級なバーで飲むカクテルは、上質な酒を使って作られるもので、そしてそのカクテル自体の文化や、その時どきの場面を楽しむためのものです。アルティスは他のリキュールと混ぜても、その味わいを損なわないウイスキーであり、(このウイスキーのテーマである)「祝福」をもたらすような存在であると考えています。」

今回のアルティスはシーバスファミリーの中でどういった位置付けなのか。という質問には、
「今回のアルティスでは明かされている情報が多いです。本来ブレンデッドであるシーバスリーガルは、(構成原酒のうち)ストラスアイラの話しかしませんが、近年の消費者の、もっと情報が欲しいというトレンドに、このウイスキーは応えています。昨今では、シングルモルトが美味しくてブレンデッドが美味しくないというような風潮もありますが、このアルティスにブレンドされている5つの美味しいモルトを合わせて、そのクオリティが落ちるわけはないのです。ウイスキーをブレンドするということは、それぞれの個性が合わさるということなのですから。それはブレンデッドも変わりません。グレーンウイスキー自体の良さが取り入れられたブレンデッドウイスキーには、そのウイスキーなりの良さが必ずあるのです。」

確かに今のウイスキー業界はシングルモルト偏重である点は否めない。そんな風潮に対しての1つの問いかけが、このブレンデッドモルトウイスキーのアルティスなのだろう。美味しいものを混ぜ合わせれば美味しい。モルト愛好者の中にも、そのような気づきがあれば、ブレンデッドの大きな魅力を知ってくれるかもしれない。アルティスは、マスターブレンダーに対してのオマージュだけではなく、ブレンデッドとシングルモルトの橋渡しとしての役割も有しているのである。

最後にコリン氏に、どのような訓練を積めば、あなたのようなブレンディングの才能は身につきますか。という質問を投げかけると、氏は笑いながらこう語ってくれた。
「良い鼻を持っていることは大切でしょう。多くの匂いを嗅ぎ分ける能力はトレーニングでは身につかないものですから。もしあなたがいい鼻を持っているのであれば、良いスタートラインに立てるでしょう。そこからは8−10年くらいをかけて、ウイスキーの味について学んでいかなくてはいけません。
それは孤独な旅ですが、楽しいものですよ。」

マスターブレンダーらしい、そして一人の大人として敬服する答えをいただいた。
我々ウイスキーを飲む消費者もまた、時に大勢で楽しく、時に孤独と静かに向き合いながら、多くのウイスキーを楽しんでいきたいものである。

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