ボジョレーワインの種類と格付け ボジョレー・ヌーボーより少し、プレミアムに。

日本ではボジョレーヌーボーばかりが注目されてしまっている。しかし通年のボジョレーワインこそ、注目すべきワインなのである。今回は、そんなボジョレー地方のワインについて。

ボジョレーヌーボーだけが、ボジョレーワインではない?

本来ボジョレーヌーボーはその年のボジョレー地域のブドウの出来を判別する意味合いが強かったが、現代では「解禁日を祝して大々的に売るワイン」という認識が広まってしまっている。

ボジョレーヌーボーについての詳細はこちら

ボジョレーヌーボーは一般的にその製法から、熟成には適さないワインであると言われているが、ヌーボーではないボジョレーワインは数年の熟成に耐えるものもある。

そんなボジョレーワインたちはもちろん通年買うことができるし、グレードが高ければ高いほど、熟成を楽しむことが可能だ。

ただ、 畑ごとに設定されている特級や1級の規格のある他のブルゴーニュ地方のワインとは違って、
独自の評価基準がボジョレーワインにはある。

その評価は上から順に
クリュ・ボジョレー、
ボジョレー・ヴィラージュ、
ボジョレー・シュペリュール、
ボジョレー
となっている。
ボジョレー地域でワインを作っている96の村において、 38の村がボジョレー・ヴィラージュを名乗ることができ、 さらに優れた10の地区が、クリュ・ボジョレーと名乗ることができる。
上位10の地区で構築されるクリュ・ボジョレーは、しっかりとしたコクと芳醇さがあり、
概して軽く飲みやすいと言われるボジョレー・ヌーボーとは一線を画す味わいとなっている。

ガメイ種というブドウを用いているが、このブドウで作ったワインはタンニンが少なく、フレッシュで甘みのあるベリー系の香りがあり、同じベリー系の香りのピノ・ノワールとよく比肩される。しかし、どちらかといえばガメイは黒糖のような香りも感じられ、純粋なベリー感ではピノ・ノワールに軍配が上がる。
そのフレッシュさから長期間の熟成にはあまり向かない。

食事は和食でも洋食でも基本的にどんなものにでも合わせやすいが、臭みの強いチーズは全くもって合わない。

ボジョレーヴィラージュのオススメ

近年実力を伸ばしているシャトー・デ・マラドレ。
豊かな凝縮感と芳醇な香りが評価を得ている。ボジョレーヌーボーも出しているので、入手できるかはタイミング次第だが両者を飲み比べてみても面白い。
特に2009、2011年のものが当たり。

実は、ボジョレー・ヴィラージュにもヌーボーが存在する。
それらは単純にボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーと呼ばれ、ものによっては2000円以上とヌーボーにしては高価ではあるが、やはり値段相応に美味しくガメイの特徴が豊かに現れているので、試してもらいたい。

クリュ・ボジョレーのオススメ

さて、ここからはクリュ・ボジョレーの中で、個人的にオススメな銘柄を挙げていこう。
値段は安くて2、3000円くらいから。ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーと同じくらいの値段からと少し手は出しにくいが、他の地域のワインほど高額なワインは見受けられない。

メゾン・ルイ・ジャド シャトー・デ・ジャック ムーラン・ア・ヴァン

このボジョレーワインはクリュ・ボジョレーの中でも一際女性的な味わいを持つ赤ワイン。
ガメイ種特有のベリーやスパイスなどが感じられながらも、バラのたおやかな香りがある。
舌触りに凝縮感があるにもかかわらず、全体的に透明感があり、品位のあるガメイ、といった味わい。
特に2009、2010、2012年の完成度が高い。

ジョエル・ロシェット モルゴン・コート・ド・ピイ

ムーラン ア ヴァンを紹介したならば、モルガンのコート・ド・ピイを紹介しなくてはなるまい。
クリュ・ボジョレの中でも、最高の土壌を持つと言われるモルガン。その中でもコート・ド・ピイと呼ばれる丘で最高の品質のブドウが取れるという。しっかりとしたタンニンを持ち、数年熟成を重ねると、肉のような噛み応えさえ感じられるという評価を得ている。
このワインもその例に漏れず、チェリーの芳醇な香りがありながらもフルボディで辛口のワインである。

ボジョレーのワインを通年で楽しもう!

基本的にボジョレーワインが話題に上るのは秋だから、その時期に飲みたくなる気持ちはわかる。
ただ、それではボジョレーの魅力のほんの一欠片しか味わえていないのである。

ボジョレーに飲みやすいさらっとした印象ばかりがあるのなら、今回紹介したクリュ・ボジョレーを飲めば、その味の違いにきっと驚くであろう。
濃厚さは増すが、どんな料理にも合わせやすいことは確かである。
ヌーボー以外のボジョレーに対しても目を向けてみてはいかがだろうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です