カテゴリ: ビール

クラフトビールの新しい楽しみ方

クラフトビールもだいぶ定着してきた感がある。
クラフトビール、という言葉自体を知らない人でも、「生(ピルスナータイプのビール)以外にもいろいろなビールがあるんだなあ」くらいは認識している印象がある。

クラフトビールと従来の生ビール、様々な点で違うわけだけれども、飲む側として一番大事になってくるのは、「ペアリング」の有無なんじゃないかなと思っている。

様々な種類のビールがあって、それを様々な種類の料理に合わせてみる。味が喧嘩してしまう組み合わせもあれば、相互に補完し合って新しい味覚に気づかされる組み合わせもある。
(その点で、クラフトビールはワインを気軽にしたような飲み物だと考えていい。)

そんなクラフトビールのペアリングの最前線が、今回紹介する「寿司×クラフトビールフェス」である。

今回は「寿司×クラフトビールフェス」の試食会に参加してきたので、その模様をお届けしたい。

第3回寿司×クラフトビールフェスの開催

第3回となる「寿司×クラフトビールフェス」は代官山のスプリングバレーブルワリーにて11/19.20の土日で開催される。

第1回が今年の2月、第2回が今年の7月、第3回となる今回は11月と、かなり短いスパンで開催されていることからも、その人気がうかがえるだろう。

このイベントはスプリングバレーブルワリーの主催するイベントで、気鋭のグルメ系回転寿司と気鋭のクラフトビールブルワリーがタッグを組んで「寿司×クラフトビール」の新しい可能性を探るというもの。

3回目となる今回は「東北」にフォーカスし、東北の回転寿司やクラフトビールブルワリーが参加するものになっている。
参加寿司店は清次郎、うまい鮨勘、三浦三崎港恵みの3社、参加ブルワリーは秋田あくらビール、いわて蔵ビール、仙南シンケンファクトリー、福島路ビール、スプリングバレーブルワリーの五社だ。

十二種類の寿司と十二種類のビールで、単純計算して144通りの組み合わせがあるということになる。

クラフトビールと寿司の相性の良さは?

ビールと寿司は、というよりビールと生魚は合わない。あわせていただくとビールの鉄臭さ、魚の生臭さが強調されてしまうからである。
ビールに限らずワインもそうで、とかく西洋由来の酒と生魚は相性が悪い。

ただ、それは伝統的な江戸前鮨との相性の話であって、グルメ系回転寿司とクラフトビールは似通っている、というのがこのフェスの主張だ。

まず第一に、どちらも多様性をウリにしている。多様性というと堅苦しいが、ようは様々なスタイル、様々な調理法がある、ということだ。
そしてどちらもわりと新しく出てきたものだから、自由度が高い。

たとえばワインにバニラビーンズで香りをつけたり、あるいは伝統的な鮨をユッケ風にしたり、なんてのは無理だ。でもクラフトビールや回転寿司ならそこまで違和感がないのではない。(何でもアリというわけではないけれど)

この自由度の高さがクラフトビールと寿司の相性を担保しているという。
たとえば生魚とビールの相性の悪さ(生臭さ)は寿司の表面をあぶってあげることで簡単に解決するし、日本酒酵母を醸造に使用したビールなんてのもあった。

おすすめのペアリング

Daydream ×天然ブリ柚子みそ炙り

スプリングバレーブルワリーからDaydreamと、天然ブリ 柚子みそ炙り。
Daydreamは、柚子と山椒を使用した白ビールで、「柚子みそ炙り」と合わないわけがないよねとは思ったが、案の定相性は抜群。
柚子みその甘みと炙ったぶりの脂を、ほんのり山椒のきいたDaydreamが引き締めてくれる。
約束された組み合わせである。

基本的に炙り系の寿司とビールは相性がよい。
同じ理屈で炙りエンガワとジャパニーズハーブエール山椒も相性がよかった。

あきた吟醸ビール×三陸ルビーいくら、ズワイガニのじゅうたんに乗せて

数の子やいくら、からすみ……。
魚卵とビールは本当に相性が最悪だと思っていた。
魚卵の生臭さを極限まで強調する組み合わせだからだ。
ところがあきた吟醸ビールは、その予想を大きく裏切ってきた。

吟醸酵母を醸造に使用したというこのビール、確かに吟醸香がするし、いくらと合わせても全く生臭くなかったのが驚き。
いくらのおいしさを損なわれず、ビールの香りも損なわれず、非常に相性のいい組み合わせだった。

あと単純にいくらもカニもどっさり乗っていて非常にコスパがよさそうである。

だし三昧×真タラの昆布〆(白子乗せ)

よなよな擁するヤッホーブルーイングがカツオ節を使用したIPAを発売して話題になっていた。
スプリングバレーブルワリーがOutsider Brewingとコラボした「だし三昧」も貝、しいたけ、鰹節等のだし素材を使用したビールである。

ゲテモノじみているなあと思って飲むとびっくりするくらいおいしい。

ビールっぽさもありつつだしの風味もでていて、真タラの昆布締めや酢飯との相性が非常にいい。
白子という、ビールと合わせるにはむずかしそうな食材ともケンカせずマッチングし、驚きを与えてくれる。

このほかにもだし三昧は「白身魚 あん肝のせ」との相性もとてもよかった。

フードと合わせることが前提のビールかと思いきや、単体でのんでも、だしの主張がいい塩梅なので非常にいいのではないだろうか?

このほかにも

今回は紹介できなかったが、さまざまな寿司、クラフトビールが楽しめるイベントになっている。

上記のくみあわせだけではなく、いろいろな組み合わせを楽しんでほしい。
また、寿司やクラフトビール以外にもマグロの解体ショーや、ケーキ寿司を作れるコーナーがあったりと、いろいろな楽しみが用意されている。

概要詳細

実施期間:11/9(土)11時~22時、10(日)11時~20時

実施場所:SPRING VALLEY BREWARY TOKYO

価格:チケット制で一枚300円。最初に入場料500円と五枚綴りのチケットで2000円だ。寿司一皿、ビール一杯がチケット一枚。

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編集部 三宅隆平

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