カテゴリ: ワイン

そもそもビオワインとは?

ビオワインの定義については諸説あるが、可能な限り自然の製法で作られた少量生産のワインである。
有機農法で栽培されたブドウが使用されており、新たに糖分や酸味料を加えたり、多くのワインには入っている酸化防止剤(二酸化硫黄)を無添加、もしくはごくわずかに抑えたワインを指している場合が多い。

また、ビオワインはブドウの農法の違いでビオロジックとビオディナミの2つの種類に分けられる。
ビオロジックはいわゆるオーガニック農法のことを指し、農薬や化学肥料を使わずにブドウを育てる。
ビオディナミは農薬や化学肥料を使わない点でビオロジックと同じだが、自然界のリズムに合わせた農作や天然の調合材であるプレパラシオンを肥料として用いているなど、一手間を加えた農法であることがわかる。

オーガニックであるという点では両者にはあまり違いはないため、好みであるとか、こだわりの域であるかもしれない。また、法的に定義づけられたり、国際的な基準がないというところで、基準の甘さが議論されることもある。

しかし、ビオディナミを作っているということは、ワイン作りへのこだわりの表れでもあり、オーガニックワインの中でもある一定の水準が保たれていることを表明しているわけである。あなたがもし、ワインに風味以上のこだわりを欲しているのであれば、このビオディナミをおすすめしたい。
ワインは農作物である。味わいでの評価もさることながら、このような生産者の心意気で選ぶのも、一興だと言える。

さて、今回はそんなビオワインの中でも、ひときわ味わいに評価のあるワインを紹介したい。それはフランスのビオディナミワイン、ドメーヌ・カズだ。

ドメーヌ・カズ

ドメーヌ・カズはフランスの南部にあり、東は地中海、スペインとの国境に面したランドック・ルーシヨン地方のワイナリーだ。冬は温暖で夏は乾燥した暑さがあり、年間で約325日が晴天である、典型的な地中海気候である。
最近では、メルシャンが唯一資本提携をした農園ということで、一部話題にもなった。
ドメーヌ・カズの位置するルーシヨンはオーガニックの甘口ワインが有名ではあるが、シラーなどの濃厚なブドウを用いたアサンブラージュ(立体的なものの組み合わせ、つまりいくつかの品種がブレンドされたワイン)も評価が高い。

カノン・デュ・マレシャル

赤、白、ロゼの三種類で展開されている。ビオワインであるが価格は1000円台前半と、リーズナブル。
特に下記のロゼと赤のワインがおすすめである。

カノン・デュ・マレシャル ロゼ

柑橘系や洋ナシ、チェリーを思わせる果実香が、繊細に混ざり合っている。
爽やかな酸味を持つキレの良い辛口で、色のイメージ通り、春先に飲みたいようなワイン。
魚介料理やマリネ、スモークサーモンなど、あっさりとした味わいの食事と合う。
小売価格は1400円ほど。

カノン・デュ・マレシャル ルージュ

華やかでベリー系の果実みが豊か。かすかにスミレのような香りもある赤ワイン。
滑らかな酸とタンニンが後引く飲み口で癖になる。

合わせる料理は、焼き鳥や鶏肉のロースト、白身魚のグリルなど。その他にも食中酒として多くの料理に合う。
小売価格は1400円ほど。この価格帯でフランスのワインの名が上がることは珍しいが、同価格帯のフランスワインの中でかなり上位に位置する完成度である。

プレステージワイン アルテ エゴ シリーズ

ドメーヌ・カズのプレミアムレンジのワイン。
2種類とも、ルーシヨン地区が得意としている赤ワイン。
値段は高くなるが、それだけ凝縮感のあるワインに仕上がっている。
樹齢40−50年の木から収穫されたブドウを用い、同じ製法で作られているが、熟成方法の違いで、味わいに変化をつけたシリーズである。

エゴ A.C.コート・デュ・ルーシヨン・ヴィラージュ

エゴはステンレスタンクの中で1年間の熟成を経た後、ボトリングされた赤ワイン。
カシスやブラックベリーと細かなタンニンが特徴のフルボディ。フルボディでありながらも、渋みを辟易とさせない飲みやすさがある。
合わせる料理はビーフシチューのような煮込み料理や、ステーキ、グリル料理など。

小売で2300円ほど。

アルテ A.C.コート・デュ・ルーシヨン・ヴィラージュ

アルテは全体の2/3のワインをフレンチオークで12ヶ月寝かせ、タンク熟成のものとブレンドした赤ワイン。
エゴのようなベリー系の味わいはもちろん、プルーンのような芳醇な甘い香りがあるフルボディ。落ち着きがあり、個人的にはマリアージュだけでなく単体で飲むのも好ましい。
合わせる料理は、ジビエやラムチョップ、ペッパーステーキのようなコクのある味わいの肉料理。

小売で4500円ほど。

ビオワインの選択肢。

安くて美味しいのはニューワールドのワインだ。
そういう固定観念が根付いて、しばらく経ったのではないだろうか。
確かに勢いがあるのはチリやオーストラリアに代表されるようなニューワールドのワインたちだ。
しかし、オールドワールドの安い価格帯のワインも、しっかりと目を向ければ、1000円台で美味しいものがある。
それを見分ける鍵となっているのは、今回のようなビオワインを取り扱っているワイナリーなのかもしれない。数百年のワイン作りのノウハウと、自然に回帰したワイン造りをしていこうという考え方は、ただの健康志向のブームではなく、ワインのクオリティ自体を見つめ直す良い機会なのではなかろうか。
無論、それだけが要因とは限らないが、あなたのワイン選びの一助として、頭の片隅に置いておいてくれれば幸いである。

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